翔泳社はこのほど、書籍『誤学習・未学習を防ぐ! 発達の気になる子の「できた! 」が増えるトレーニング』(税別1,500円)を刊行した。

  • 『誤学習・未学習を防ぐ! 発達の気になる子の「できた! 」が増えるトレーニング』(税別1,500円)

    『誤学習・未学習を防ぐ! 発達の気になる子の「できた! 」が増えるトレーニング』(税別1,500円)

現在、「発達障害」「療育」という言葉はよく知られるようになってきたが、実際に発達が気になる子に対して、具体的に何をすればよいのかわからず困惑するケースもある。また、指示も子どもにわかりにくい声掛けをしてしまったり、間違った方法を行ってしまったりすることも見られるとのこと。

同書は、30年以上にわたって療育や障害児・障害者支援の現場に携わってきた著者が、家庭で実践できる発達が気になる子への取り組みをまとめたもの。学校などの集団生活や、社会に出たときの「困りごと」を減らして自立するため、身につけておきたいことをわかりやすく紹介している。

例えば、食事や睡眠などの生活面、文字や数字の読み書き、時間やお金の概念、人とのやりとりといった事柄など。子どもの「できた!」が増えることは、「親子が楽になること」にもつながるという。

1章では、大人になった発達障害の人たちが、どのような場面で困っているのかも事例で紹介。それを知っておけば、子どものときからやっておきたいことが見えてくるとのこと。また、誤ったやり方で覚えてしまう「誤学習」や、知らない、経験が足りない「未学習」を防ぐためのポイントもまとめている。

そのほか、取り組みによって子どもがどう変わったか、他の家庭ではどのような支援をしているのかなど、「発達障害」と診断された子どもの親たちの声も多数紹介している。