静岡県・ツインメッセ静岡にて開幕した世界最大級の模型展示会「第57回 静岡ホビーショー」(ビジネスデイ5月10・11日、一般公開日12・13日)にて、バンダイスピリッツブースでは、『仮面ライダー555/ファイズ』の仮面ライダーファイズをモチーフにしたプラモデル「Figure-rise Standard 仮面ライダーファイズ」が参考出品された。
『仮面ライダー555/ファイズ』は、2003年に放送された連続テレビドラマで、平成仮面ライダーシリーズの4作目にあたる。変身ヒーローと怪人が現実社会に出てきたら、人々はどのような対応をとるのか、といったリアリティを突き詰めるドラマ作りを目指した『クウガ』(2000年)、立場の異なる3人の仮面ライダーがそれぞれの信念に基づいて行動する群像劇を描いた『アギト』(2001年)、そして複数の仮面ライダー同士が自分の「願い」をかなえるため最後の一人になるまで争い合うという、ヒーローの「正義」に大きな揺さぶりをかけた話題作『龍騎』(2002年)と続いてきた平成ライダーで、4作目の『555』では原点である第1作『仮面ライダー』(1971年)を見つめ直し、「ヒーロー」と「怪人」の存在意義を破壊した上で再構築を試みる、興味深いドラマが指向された。
「仮面ライダーファイズ」は、「Figure-rise 6」として2014年にキット化されているが、「Figure-rise」版はプロポーション、可動、質感が大きくバージョンアップしたものになっている。今回は参考出品だが、企画担当者によると、従来のフィギュアのマッシブなイメージとも異なる、よりスマートな印象を目指したという。展示品は完全塗装済み。また、「Figure-rise」版の楽しみ方の一つとして、ガンプラのように塗装することで、フォームチェンジや"世界に一つだけの"自分だけのライダーが作れるのも大きな魅力になりそうだ。
(C)石森プロ・東映