■総評 社内恋愛は肯定派よりも否定派が多かった

調査の結果、社内恋愛をしたいと思う人は35.4%、したくない人は64.6%と、約3分の2ほどが社内恋愛はしたくないと考えていることが分かった。これを男女別に見てみると、男性で社内恋愛をしたい人は39.2%であるのに対し女性では23.9%と、男性の方が社内恋愛に積極的な傾向がうかがえた。

社内恋愛を「したい」と思う理由としては、「いつも一緒にいられる/相手を理解しやすい」が22.3%でもっとも多かった。以下、「会社や仕事が楽しくなる」(17.3%)、「スリルやトキメキがある」(11.2%)、「いちど社内恋愛をしてみたい」(7.3%)、「他に出会いの機会がない」(6.7%)、「好きな人がいるから」(5.6%)と続いた。「その他」は17.3%、「特になし/回答なし」は12.3%だった。

一方の「したくない」理由は、「いろいろと面倒なことになりそう」が42.9%で最多となった。以下、「距離感が難しい/仕事がやりにくい」(17.5%)、「周りに気を遣う」(15.0%)、「今さらだから/既婚だから」(11.0%)、「社内に恋愛対象がいない」(2.5%)となった。「その他」は3.1%、「特になし/回答なし」は8.0%だった。

全体に、社内恋愛をしてみたいと思っている人は3分の1強と、少数派となった。社内恋愛をしたいと思う理由としては、物理的に長い時間一緒にいられることで満足感が得られたり、相手のことをより深く理解できることをメリットと感じているようだ。また、職場に好きな人がいることで、仕事が楽しくなることや、二人の関係を周囲に知られないようにすることでスリルやドキドキ感を感じられる、といった意見も見られた。そもそも社内以外には出会いの機会がないという、やや切実な声も寄せられている。

その一方で、社内恋愛を敬遠する理由としては、やはり距離が近いゆえのデメリットを指摘する声が多かった。特に、関係がうまくいかずに別れてしまった後でも、社内で顔を合わさなければならないことにストレスを感じる人は多いようだ。そのほか、周りに気づかれないようにすることが面倒であったり、逆に周りに気を遣わせてしまうことを恐れたりといったコメントもあった。同じ職場にいると、仕事がやりにくくなるという事情もあるようだ。

社会人になり会社にいる時間が長くなると、異性との出会いの場が会社中心となるのはある種必然だろう。実際に、社内恋愛の果てに結婚まで至ったという人も多いに違いない。しかし、社内恋愛にはそれなりの難しさも伴う。今回は、そんな社内恋愛のネガティブな部分が印象的な調査結果となった。

調査時期: 2018年3月19日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 505人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

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