東日本高速道路の関東支社はこのほど、6月2日16時に東京外かく環状道路(三郷南IC〜高谷JCT)が開通することを発表した。
東京外かく環状道路(三郷南IC〜高谷JCT)は、同社が国土交通省とともに進めている事業。6月2日に開通するのは、「東京外環自動車道:三郷南IC〜高谷JCT(延長15.5km)」「国道298号:国道6号〜国道357号(延長11.4km)」となる。開通IC・JCTは、三郷中央IC、松戸IC、市川北IC、市川中央IC、京葉JCT、市川南IC、高谷JCT。
同社によると、今回の開通で外環の約6割が完成し、4つの放射道路(東関東道・常磐道・東北道・関越道)が接続する。東関東道から関越道、東北道、常磐道への所要時間が約18分から26分短縮するとのこと。
千葉の湾岸エリアから、埼玉・栃木・群馬といった関東各地に、都心を通ることなくアクセスできるため、環状道路の効果がさらに発現し、物流の生産性向上につながるという。
また、国道298号の開通により、千葉県の市川・松戸間の地域が初めて4車線道路で結ばれる。周辺道路から国道298号に交通が転換するため、地域の交通環境の改善も見込めるという。沿線地域の渋滞緩和に加え、生活道路への迂回流入が減ることで、通学路などの安全性の向上に期待できるとのこと。
湾岸エリア・埼玉エリア・北関東エリアには人気の観光施設が点在するが、開通により観光施設とのアクセス性も向上。例えば、つくばから東京ディズニーリゾートへの所要時間が約18分短縮するという。経路の選択肢の増加で、広域的な観光交流の促進が期待できるとのこと。