JR四国は26日、特急形気動車2000系試作車TSE編成の定期運行終了と「さよならTSE」企画ツアーの実施について発表した。TSE編成は3月17日のダイヤ改正をもって定期運行を終える予定。「さよならTSE」カウントダウン乗車ツアーは6~7月に3回実施される。
2000系試作車は「TSE(Trans Shikoku Experimental)」の愛称を持ち、世界初という制御付き振子式気動車車両として、1989(平成元)年3月ダイヤ改正でデビュー。鉄道友の会ローレル賞や日本機械学会賞を受賞し、四国の鉄道の高速化に大きく貢献した車両とされる。約30年間にわたり第一線で活躍し、現在は松山~宇和島間の特急「宇和海」で運行中だが、今春のダイヤ改正で定期運行を終了することになった。JR四国はTSE編成の定期運行終了時期を「2018年3月17日(土) 特急宇和海2号まで」と発表している。
「さよならTSE」カウントダウン乗車ツアーは第1弾から第3弾まで用意され、出発日は第1弾「カウント3 お別れTSE! 南予・予土線への旅」が6月1日(1泊2日、松山駅発・宇和島宿泊)、第2弾「カウント2 もうすぐお別れTSE! 高知・土讃線への旅」が6月15日(1泊2日、高松駅発・高知宿泊)、第3弾「カウント1 ほんとにお別れTSE! 多度津工場への旅」が7月3日(日帰り、高松駅発)。各コース130名程度を募集する。
JR四国ツアーによるウェブ限定販売とされ、ツアー申込みはJR四国ツアーWEB会員登録(無料)が必要。各コースの行程・価格・販売額など、詳細情報は3月中旬頃からJR四国ツアー商品ページに順次公開予定となっている。