俳優の坂口健太郎が、4月スタートのカンテレ・フジテレビ系ドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』(毎週火曜21:00~)で、テレビドラマ初主演を果たすことが19日、分かった。過去の謎を追う骨太な刑事役で新境地に挑む。
このドラマは、韓国で数々の賞を受賞したヒューマンサスペンスが原作。坂口演じる警察官・三枝健人は、幼い頃に起きた自身も関わりのある女子児童誘拐殺人事件や、兄が自ら命を絶つ原因となった過去の事件で心に深い傷を負って以来、警察を全く信用していないという役柄で、冷静な判断力と観察力、独学で学んだプロファイリングの知識で、いつか自らの手で兄の事件の真相をつかみたいと内なる情熱を秘めている。
そんな健人は、女子児童誘拐殺人事件が時効間近となった中、廃棄処分されるはずだった無線機から、事件に関する手がかりを話す声を耳にする。聞いた場所に向かうと、そこには何者かの白骨死体が。その後も交信を続けるうちに、健人は自分が無線機越しに会話する相手の刑事が、過去を生きている人間であることを知り、2人は謎の無線機を通じて協力し合い、未解決事件を解き明かしていく。
ドラマ初主演に「素直にうれしかったです。気合を入れていかないと」という坂口。今作について「お話を伺った時は、すごく興味を持ちました。主人公の三枝健人を演じるのは、暗い過去もあるため、精神的に削られる役ではありますが、この作品、この役に挑戦してみたいと思いました」と意気込みを語る。
役柄と自身との共通点は「"静かな情熱"のような、芯のあるところ」「冷静に人を見ているところ」だといい、「スリリングな展開やスピード感、健人の心の奥底に抱えている何かを一緒に感じていただければと思います」と呼びかけた。
カンテレの萩原崇プロデューサーは「これまで坂口健太郎さんには、優しい笑顔でさわやかな印象をお持ちしていましたが、お会いしてとても熱く情熱あふれる方だと知り、主人公である冷静さの中に秘めた、誰よりも熱い情熱を持つ男・三枝健人を、坂口さんが演じてくださることが楽しみで仕方ありません」と期待を語っている。