女優の中谷美紀が、4月スタートのTBS系金曜ドラマ『あなたには帰る家がある』(毎週金曜22:00~)で主演を務め、俳優の玉木宏と夫婦役を演じることが6日、明らかになった。
原作は、直木賞作家・山本文緒氏が1994年に発表した同名の長編小説で、"夫婦"という普遍的なテーマをリアルかつドラマチックに描き、多くの反響を呼んだ人気作。"落ちてはいけない禁断の恋"によって2組の夫婦が翻弄されていく姿を描く。夫婦をテーマにしたドラマでありながら、予想外の展開でハラハラドキドキのストーリーで、クスッと笑えるユーモラスな「夫婦あるあるネタ」も散りばめられる。
中谷美紀が演じる主人公は、結婚13年目の主婦・佐藤真弓。一人娘の中学受験が無事終わり、子育てがひと段落した真弓は、学費などで圧迫された家計を助けるべく十数年ぶりに仕事に復帰しようと決意する。真弓の夫で、住宅販売会社のサラリーマン・佐藤秀明役には、今年芸能生活20周年を迎える玉木宏。家族の平穏を守るため真弓が1人で頑張ろうとすればするほど、秀明は窮屈さを感じ、真弓とは対照的な人妻との禁断の恋に奔ってしまう。
もう1組の夫婦役としてユースケ・サンタマリアと木村多江が出演。ユースケが演じるのは、家庭的で美しい妻を持つが時代錯誤といえるほどの亭主関白な“モラハラ夫”で、物語のキーパーソンとなる茄子田太郎。職業は中学校の教師で、真弓と秀明とは意図せず別々の場所で出会うことになる。木村が演じる妻・茄子田綾子は、夫・太郎と息子とともに太郎の両親と同居する主婦として完璧な女性。家事と育児に没頭することで「幸せだ」と納得してきたが、秀明と出会い、強く惹かれていく。
中谷は「専業主婦として娘を育て上げ、改めて十数年ぶりに職場復帰し働き始めようとした時に、旦那さんがあらぬ方向に行ってしまいます。家族だからこそ身近だからこそ『ありがとう』や『ごめんなさい』が言えなくて、ほんの少しのボタンのかけ違いで、夫婦の絆にヒビが入ってしまう、そんなリアルな夫婦像をお見せすることになると思います」と物語を説明し、「皆さん本当に達者な役者さんばかりなので、今から撮影が楽しみで仕方ないです。4人でどんなコラボレーションができるのかなとワクワクしています」とコメント。
玉木も「中谷さんには、これまで専業主婦の役というイメージがなかったのですが、今回2人で地に足が着いた夫婦役を演じられるということと、夫婦のシーンではクスッと笑える部分もあるので、楽しみたいです。木村さんとは以前にも恋人同士という設定で共演させていただきました。ユースケさんとはバラエティ番組でご一緒したことはありますが、ドラマでの共演は初めてです。みなさんとご一緒できるのが楽しみです」と3人との共演を楽しみにしている。
また、ユースケは夫婦役を演じる木村について「本当に昔から縁のある女優さんです。これまで一番多く夫婦役をやっているという特別な存在で、今回も夫婦役だからこそ、今までとは違った関係性をお見せできればと思っております」と話し、木村も「(中谷)美紀ちゃんとユースケさんは何度も共演し、信頼できる楽しみな方々です。玉木さんは2度目ですが、真摯にお芝居される方。皆さんと化学反応し合いながら、心がチクチクするようなドラマを作れたらと思います」とユースケに信頼を置いている。