女優の仲里依紗が、浮気されてしまう妻(=サレ妻)を演じるテレビ朝日系ドラマ『ホリデイラブ』(毎週金曜23:15~ ※一部地域除く)。2日に放送された第2話では、仲演じる杏寿の夫・純平(塚本高史)の浮気発覚後のストーリーが展開された。テレビ朝日の飯田爽プロデューサーが、撮影現場の裏話を含め、この第2話を振り返る。

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    仲里依紗=『ホリデイラブ』2日放送の第2話より(テレビ朝日提供)

こやまゆかり氏のコミックが原作の同ドラマ。浮気発覚後、杏寿は純平を追い出したものの悩むことに。そして、クリスマスだけ過ごそうとメールした矢先、夫に浮気相手・里奈(松本まりか)の魔の手がさらに忍び寄ってきた…。

純平に一連の顛末を聞いた杏寿が、なじり、怒り、「出てって」と別れを告げたシーン。仲の悲しみ芝居がリアルすぎ伝わりすぎ、モニター前のスタッフは涙していたという。

飯田Pは「1話撮影時には随分と楽しく明るい撮影現場だったのですが、2話以降一転…仲さんのデフォルトは悲しみと怒り。演技派の仲さんのお芝居は情感が伝わってくるので、杏寿と純平の別れのシーン、杏寿とハルちゃん(平岡祐太)のファミレスで相談するシーンで、スタッフはそれぞれ目をうるませてモニターを見ていました」と明かす。

ボコボコにされたクマ人形の名前は「純平」!?

そして、「里奈のあざとさ、そしてその夫の渡(中村倫也)のモンスターぶりは、2話でいっそうノッてきました」という飯田P。中村の芝居は、現場で”フリー演技”と呼ばれているそうで、「プロデューサーやスタッフ陣が考え付かない細かい設定など、中村さん自身でアイデアを出し、渡の人格を作り上げています」という。

例をあげると、「井筒渡は牛乳が好き(もしくは牛乳を飲むと落ち着く)」という設定。これは台本に明記されていなかったが、第2話では、「黙れ!このアバズレ女が」と里奈を罵倒して、冷蔵庫から出した牛乳を少しこぼしながら飲むというシーンが採用された。

その後、渡は大きなクマのぬいぐるみをボコボコに蹴っ飛ばしたが、このクマは現場で「純平」と名付けられているそう。このように、ある時は渡に蹴っ飛ばされ、ある時は里奈から抱きしめられ、純平に見立てられることから命名された(ちなみに、奥のウサギのぬいぐるみは「杏寿」)。純平にボコボコにされたシーンでは、クマの中から綿が出てしまい、「修復に時間がかかりました」とハプニングもあったそうだ。

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  • 第2話より=同

女子スタッフは中村倫也に「こわカッコいい」

そんな恐ろしい渡を演じる中村だが、多数の女子スタッフは「こわカッコいい」と密かに呼んでいるそう。一方、松本のかわいらしさには、多くの男性スタッフが癒やされているというが、第2話で純平との出会い自体を仕組んでいたことが判明した松本演じる里奈は、「本当に色々なことを仕組んでいる最高あざとい女であることが、この先分かります」(飯田P)という。

SNSでは、里奈に「こういう女、いる!」「ピンクのカマキリ」「うざい」など本気で怒ってる人が多く、飯田Pは「皆さんの遠慮ない罵声(書き込み)に驚きました」と感想。そして、純平には「もっと謝れ!」「その汚い手で子供に二度とさわんじゃねえ」「ボケナス」「かえってくんな」など、杏寿の立場になっての怒りコメントがさく裂している。

実は、撮影現場でもスタッフがモニター前で激論を交わしているそうで、飯田Pは「純平について『もっと謝るべき』『ここで追い出す杏寿は心が狭い』など、男女で意見が真っ二つでおしゃべりしてるので、モニター前がうるさいです(笑)。P的には純平は許すまじ、杏寿の追い出しはまだ優しい、と思ってます」と、その様子ともに自身の見解を明かしてくれた。

"日本の至宝"仲里依紗の背中に注目

次回9日放送の第3話の見どころは、杏寿の背中だといい、「これは"日本の至宝"だと思いますので、短い尺ですが見逃さないでください」と予告。「どういう経緯で出てくるかはドラマをぜひご覧いただきたいのですが、それに伴い、山田裕貴さん演じる黒井の杏寿さんへの畳み掛けるような胸キュン攻撃を堪能できると思います」とヒントを示した。仲と山田は、気温0℃での雨降らしの中、震えながら撮影を乗り切ったそうで、「この2人のビジュアルはとにかく美しいです」と絶賛だ。

また、杏寿と渡が喫茶店で会うシーンがあり、「渡さんがこれまで見せたことのない、何とも言えない表情をします。もしかしてこの男の本性はとてもピュア?…そんなことを考えさせる表情です」とも。仲と中村は、『ヤンキー君とメガネちゃん』(TBS、2010年)でクラスメイト役だったが、飯田Pは「そのドラマを見たときから仲さんと仕事をしたかったので、念願かなってうれしいです」と、喜びを語っている。

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  • 9日放送の第3話より=同