ボルボ・カー・ジャパンは同社初の都市型コンパクトSUV「XC40」の予約受注を開始した。2017年にSUV「XC60」で日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)を受賞したボルボから、本命ともいうべき新型車が日本に上陸する。価格は300万円台後半から500万円台後半の設定だ。

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    ボルボの新型車「XC40」(画像提供:ボルボ・カー・ジャパン)

ボルボのSUVラインアップで最も小さいモデルが上陸

「XC」という商品名でSUVを展開するボルボだが、「XC40」は「XC90」「XC60」に次いで登場する同社SUVで最も小さく、最も価格の安いモデルだ。新開発の小型車向けプラットフォーム「コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー」(CMA)を採用したXC40は、都市型ライフスタイルにマッチするスポーティーかつカジュアルなデザインが特徴だという。弊紙では以前、XC40に一足早く試乗したモータージャーナリストの森口将之さんによるレポートを掲載している。

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    2017年のCOTYを受賞した「XC60」。実際に乗る機会もあったが、ステアリングの軽さも相まってか、クルマのサイズを感じさせないような軽快な走りが印象的だった。これより一回り小さいのが「XC40」だ

ボルボ・カー・ジャパンは300台限定の「XC40 T5 AWD R-Design 1st Edition」で予約注文の受け付けを開始。価格は税込み559万円で、発売は2018年3月を予定している。その後はラインアップを充実させ、順次販売を開始するとのこと。価格帯は300万円台後半から500万円台後半の予定だ。

日本では小さいクルマのほうが売れると一概には言えないだろうが、XC40がボルボSUVの本命と考えるのには理由がある。COTY受賞式の会場でモータージャーナリストの岡本幸一郎さんに聞いたところによれば、「『XC60』は世界で最も売れているボルボ車だが、日本では3番目。日本で最も売れているのは『V40』」であるとのこと。「V」はボルボがワゴン/クロスカントリーの商品群に与えた名称であり、「V40」はラインアップの中で最も小さく、最も価格の安いクルマだ。

この流れでいけば、XC40もボルボSUVの中で最も普及する車種になりそうな気がする。さらに大前提として、コンパクトSUVというセグメント自体が、ここ最近は販売台数を伸ばし続けている日本でも人気の分野なのだ。

ボルボ・カーズによれば、XC40の欧州および米国での予約台数は累計2万台に到達しており、この春には世界最大の自動車市場である中国でもお披露目する予定とのこと。XC60のCOTY受賞が追い風となりそうな日本では、どのくらいの予約が集まるか見ものだ。