南海電気鉄道は25日、更新予定の9000系1編成の内装を利用者とともに考える取組み「NANKAI マイトレイン」の実施を発表した。座席・吊り革のサンプルを実際に体験できるイベントを開くほか、インターネットでも投票形式で利用者の声を集める。

  • 9000系車両外観と現在の車内

「NANKAI マイトレイン」は車内の快適性を高めるとともに、ブランドイメージの向上を図る目的で実施される。同社のさまざまな部署から募ったメンバーが、和歌山大学空間デザイン研究室の講師、川角典弘氏監修の下で作成した複数の内装デザイン案を公開し、どの案が良いか利用者の声を聞く。

公表されたデザイン案は、陽気で遊び心のある車両を暖色系のインテリアで表現したA案、さわやかなグリーンを基調に清潔で快適な空間をデザインしたB案、リビングをイメージしてくつろぎの空間をめざしたC案、都会的でスマートなデザインを追求したD案の4つ。南海電鉄「愛が、多すぎる。」ウェブサイトで2月4~15日に投票を受け付ける。

  • 内装デザイン案(A案)

  • 内装デザイン案(B案)

  • 内装デザイン案(C案)

  • 内装デザイン案(D案)

座席・吊り革の体験イベントは2月1~3日、なんばCITY本館地下1階のガレリアコートで開催。3種類の座席サンプルと、高さ(3段階)・色(5種類)・形状(2種類)の異なる吊り革を展示し、座り心地や握り心地を来場者に試してもらう。体験後にアンケートに答えると記念品がもらえる。

投票期間終了後、投票結果やアンケートの記述内容、体験イベントでの来場者の反応などを参考に、社内で検討した上で更新内容を決定する。