鎌倉新書はこのほど、「第1回 終活(ライフエンディング)に関する実態調査(2017年)」の結果を発表した。調査期間は2017年11月4~5日、有効回答は20歳以上の歳男女835人。
75%が自分の死を意識
直近1年で、自分の死を「日常的に意識している」または「たまに意識する」と回答した割合は75.0%に上った。
人生の終わりを意識した際にやりたいことを聞くと、「持ち物整理」が60.8%で最多。次いで「身近な人との思い出作り」が41.3%、「旅行をしておきたい」が40.0%と続き、同社は「身近な人との思い出づくりを生前に行いたいというニーズが顕著に表れた」と分析している。
自分の葬式について、「儀式はせず火葬だけ行いたい」「お葬式を行うつもりはない」と答えた割合は33.1%。一方、身内の葬式については、89.6%が「儀式を伴ったお葬式をしたい」と回答した。同社は「本人とその周囲との間で、立場が違うことにより、考え方のギャップが生まれている」と指摘している。
葬儀後に行うオーダーメイドの「お別れ会」については、「やってみたい」「興味がある」という人は25.4%で、約4人に1人がお別れ会に興味を示した。また半数近い45.3%が弔い不足を感じた経験があることがわかった。同社は「『弔い不足』には、お葬式後に時間をかけて準備を行い、その人らしさを感じられる『お別れ会』が解決の一助となっていくと考えられる」と述べている。