かに風味かまぼこの進化が止まらない。昔はなんとなく「ああ、カニっぽいなあ」という程度だったのに、今では目をつぶって食べれば本物と勘違いしてしまいそうなものが生まれている。そんな「ジェネリック食材」は、カニ以外にも存在しているのをご存じだろか。今回はカネテツデリカフーズで販売している「ほぼ」シリーズを紹介しよう。

  • カネテツデリカフーズの"ほぼ"シリーズ

    カネテツデリカフーズの"ほぼ"シリーズ

もうカニの剥き身にそっくりじゃん……!

まずは王道のズワイガニに近い「ほぼカニ」(税込270円)から食べてみよう。見た目から分かるだろうが、かなり気合が入ったかに風味かまぼこだ。きれいに殻から外れた身にそっくり。

  • 「ほぼカニ」(税込270円)

    「ほぼカニ」(税込270円)

添付されていた「黒酢入和だしカニ酢」をかに風味かまぼこにつけて、早速食べてみる。食べる直前に気がつく香り……! もうカニなんじゃないかって思う。そして口の中でほろっと繊維が崩れていくのを見ると、これまでのかに風味かまぼことは一線を画している。

  • 「黒酢入和だしカニ酢」をかけていただこう

    「黒酢入和だしカニ酢」をかけていただこう

  • めっちゃきれいにカニの身が取れたときみたい

    めっちゃきれいにカニの身が取れたときみたい

  • ほろっとほぐれやすい

    ほろっとほぐれやすい

バター醤油焼きはもう本物でした

続いて、ありそうで見たことがなかった「ほぼホタテ」(税込270円)を食べてみよう。ホタテのとろけるような食感は難しいかもしれないが、その完成度はいかに……?

  • 「ほぼホタテ」(税込270円)

    「ほぼホタテ」(税込270円)

醤油をかけて食べてみると、香りと味わいは確かにホタテっぽい。刺身のとろけるような食感はなかったが、繊維がほろっと崩れる様子が焼きホタテをイメージさせる。

  • まずは醤油をかけて食べる

    まずは醤油をかけて食べる

  • 刺身とは食感が異なるが、風味はホタテっぽい

    刺身とは食感が異なるが、風味はホタテっぽい

では、実際に焼いてみる。フライパンでバターを溶かし、そこに「ほぼホタテ」を投入。両面がこんがりと焼ければ完成だ。

  • それでは焼いてみよう。バターを溶かして

    それでは焼いてみよう。バターを溶かして

  • 「ほぼホタテ」を投入

    「ほぼホタテ」を投入

  • 両面がこんがり焼ければ完成だ

    両面がこんがり焼ければ完成だ

醤油を垂らしてこちらを食べると、「あっ、これもう本物だ」と思わず言ってしまった。実物との食べ比べは財布の都合上できなかったが、「ほぼホタテ」のバター醤油焼きはぜひリピートしたい。

  • 焼いた香りで食欲がそそられる

    焼いた香りで食欲がそそられる

  • 「あっ、これもう本物だ」

    「あっ、これもう本物だ」

珍作? 名作? "ジェネリック"カキフライ

最後に、これはどうだろうと考えさせられる「ほぼカキフライ」(税込270円)を食べてみよう。カキフライと言うよりもチキンナゲットのような見た目だが、味はどうだろう。こちらは、オーブンでカリっとした食感を再現できるそうなので、試してみた。

  • 「ほぼカキフライ」(税込270円)はまずオーブンで焼く

    「ほぼカキフライ」(税込270円)はまずオーブンで焼く

  • 表面がかりっとしたら食べごろ

    表面がかりっとしたら食べごろ

付属のタルタルソースをつけてひと口。あっ、確かに最初の風味と若干の苦味はカキフライらしい。しかし、カキと言うよりは練り物に近い食感で、がんもどきにちょっと似ている。それでも磯の風味は味わえるので、「もっと気軽にカキを楽しみたい」という人にはうってつけかもしれない。

  • タルタルソースを添えて食べてみる

    タルタルソースを添えて食べてみる

  • 磯の風味やほろ苦さはかなり似ているのでは?

    磯の風味やほろ苦さはかなり似ているのでは?

気がつくと、さまざまな種類が生み出されていたジェネリック食材。今回はカニ、ホタテ、カキフライと、海産物が多かったが、他の種類の可能性にも期待したい。