鎌倉新書は11月28日、「仏壇購入実態調査2017」の結果を発表した。調査は10月15日~23日、同社運営の仏壇総合サイト「いい仏壇」からクーポンを発行したユーザーを対象に、WEBアンケート方式で行われた。有効回答数は658件。
小型の仏壇が人気
仏壇の価格を聞いたところ、「5万円~15万円未満」(24%)が最も多く、次いで「15万円~25万円未満」(22%)、「25万円~35万円未満」(19%)と続いた。結果、平均価格は34万1,268円となり、上置き型の小さめの仏壇を購入する人が多いことが伺えた。
また、仏壇を選ぶ際に重視する点を3つ挙げてもらったところ、「サイズ」(50%)、「デザイン」(21%)、「価格」(16%)という結果に。特に首都圏では「デザイン」重視という人が多く、アパートやマンションといった住まいに合わせ、やはり小型の仏壇の需要が増えていることが読み取れた。
仏壇の役割は「故人を偲び、対話する場」
次に、仏壇を購入したことで、どのような変化が生じたか教えてもらったところ、「故人を思い出す頻度が増えた」(63%)が最多となり、次いで「先祖とのつながりを実感する機会が増えた」(38%)、「以前よりも心が穏やかになった」(23%)と続いた。
また、仏壇に求めることについては、80%の人が「故人を偲び、対話する場」(80%)を求めている一方で、「仏様をお祀りする」という役割に対しては、半分の43%という結果に。仏壇は本来「仏様をお祀りする家庭の小さなお寺」としての意味合いをもつ宗教用具だが、近年仏教・宗教的要素が薄れ、仏壇を「故人の位牌を安置する場所」、家具の一つとして考える人が多くなっていることが伺えた。