クロス・マーケティングは11月21日、「消費動向に関する定点調査(2017年10月度)」の結果を発表した。調査は10月15日~17日、全国の20~69歳の男女を対象にインターネットで行われ、有効回答の中から1,200サンプル(人口構成比に基づいて割付)を抽出した。

給与所得・預貯金が改善傾向に

「所得の前年同期比較」

「給与所得」が前年同期と比べて「増えた」という人は17.3%、「減った」という人は20.8%となり、生活実態DI(「増えた」の回答比率-「減った」の回答比率)は-3.5ptとなった。また、前年同期と今回の生活実態DIの差分をみると、7.1pt上昇していることがわかった。

「預貯金」については、およそ3割が「減った」(29.2%)と回答し、「増えた」という人は15.5%にとどまった。結果、今回の生活実態DIは-13.7ptとなったが、DIの差分では3.8ptの上昇に。「給与所得」「預貯金」ともに改善傾向にあることがわかった。

「消費動向」については、「健康食品の購入」(生活実態DI+4.0pt/DIの差分+3.0pt)や「低カロリー・ダイエット食品の購入」(同+5.8pt/同+10.0pt)、「ジム・トレーニング施設利用」(同-6.3pt/同+5.5pt)などが前年同期に比べて増加傾向にあり、美容や健康への意識が高まっていることがうかがえた。

今後1年間の景気の見通しは、「変わらないと思う」(63.5%)が最も多く、「良くなると思う」はわずか9.3%にとどまった。

iPhoneユーザー、同じシリーズにこだわり

今回の調査では、今年9月に発売されたiPhone 8や、11月に発売されたiPhone Xの興味や購入意向のほか、スマートフォン・携帯電話購入時に重視することなども調査している。

「スマートフォン・携帯電話購入時の考え方」

その結果、スマートフォンや携帯電話を購入する際は、「機能よりも安さを重視」「あまり下調べせずに買う」「キャリアは変えない」という人が多いことが明らかに。また、「同じモデルのシリーズ重視派」(48.6%)と「同じシリーズにこだわらない派」(51.4%)については僅差となったが、現在所有しているスマートフォン・携帯電話のユーザー別にみると、アンドロイドやガラケーユーザーに比べて、iPhoneユーザーは「同じモデルのシリーズ重視派」が非常に多く、8割を超えた。