日本交通文化協会は11月14日、小松空港旅客ターミナルビル2階にスタジオジブリでも活躍していたアニメーション映画監督・米林宏昌氏の原画・監修によるステンドグラス作品「蝶たちと戯れる大獅子」を設置することを発表。縦約3m×横約7mの大型ステンドグラスで、2018年2月に完成を予定している。

縦約3m×横約7mの大型ステンドグラスは2018年2月に完成予定

このステンドグラスは、日本宝くじ協会の「社会貢献広報事業」の助成を受け、北陸エアターミナルビルの協力のもと、小松空港旅客ターミナルビル2階のロビーに設置することが決定した。設置が決まったパブリックアートは、石川県野々市市出身でもある米林氏の原画・監修によるステンドグラス作品で、同協会としては石川県内初の作品となる。

アニメーション映画監督・米林宏昌氏は石川県野々市市出身

小松市で毎年5月に行われる「お旅まつり」の「子供歌舞伎」をテーマにした作品は、華麗な蝶へと変身するかのような子どもたちの歌舞伎、それを大人たちが楽しみながら応援する様子が、日本海のうねりのように表現されている。このパブリックアートが設置されることで、国内外から訪れる空港利用者に心地いい空間を提供するとともに、アニメファンの観光客誘致や地域活性化等に貢献することを目指す。

現在、米林氏が小松空港のために特別に描き下ろした原画をもとに、ステンドグラススタジオ、釉薬研究施設、焼成サンプル室、ショールームなど多数の施設を完備する国内第一級のパブリックアート工房「クレアーレ熱海ゆがわら工房」で、7人のステンドグラス職人が製作している。ステンドグラス完成後には、小松空港にて完成披露除幕式を行う予定となっている。