日経リサーチは11月9日、「都道府県別に見た銀行満足度ランキング」を発表した。同ランキングは、同社の生活実態データベース「データ・ア・ラ・モード」において、2017年6月に実施した銀行に関するデータベースの更新結果から、都道府県ごとに居住者の銀行に対する満足度を集計した。
地方銀行、満足度1位は秋田県と滋賀県のみ
ランキング対象は、各都道府県で利用者(回答数)が30人以上あった銀行。なお、調査時に個別の銀行名を出していない「労働金庫」「信用金庫」「信用組合」、インターネット専業銀行はランキング対象外となっている。
業態別にみると、地方銀行は秋田県と滋賀県の2県のみで満足度ランキング1位を獲得。一方、イオン銀行や新生銀行などを含むその他の銀行グループは17都道府県で首位となった。
地域別にみると、東北と九州はほとんどの県でゆうちょ銀行・農林漁業金融機関のグループが1位。ただし、両地域で人口が最も多い宮城県と福岡県ではその他の銀行グループが首位となった。同社は「大きな政令都市がある県は業態の垣根を超えた個性的な銀行が利用者を集めている」と推測している。
中国地方の広島県と山口県、四国の香川県と愛媛県では、都市銀行が首位を獲得。同社によると、「中国・四国では人口が多い県で都銀の満足度が比較的高い傾向にある」という。ただ、人口が多い東京都や愛知県では信託銀行が、埼玉県や千葉県、神奈川県、大阪府などではその他の銀行グループが1位となっている。