デザイン空間のターミナルで身支度を

ひとつ目の空間は「WILLERバスターミナル大阪梅田」。空中庭園で知られる「梅田スカイビル」の中にあり、スタイリッシュなデザインが特長だ。なお、バスターミナルからJR大阪駅/阪急梅田駅へは歩いて約10分なので、電車での乗り換えが必要な人も安心だろう。

梅田のバスターミナルがある「梅田スカイビル」には、爽快すぎる空中庭園が

梅田のバスターミナルは、赤と白が黒を用いたスタイリッシュなデザイン

バスターミナルの営業時間は6:00~24:30であり、バスの最終便まで営業している。中央に設けられているインターネットスペースは無料で利用が可能。そのほか、コンセントコーナーやパウダールームも無料で使え、希望者にはヘアアイロン等の美容家電も無料で貸し出してくれる。

営業時間は6:00~24:30と早朝から深夜まで対応

「お土産を買う時間がない!」ならターミナル内の売店へ。WILLERは現在、オンラインゲーム「Ingress(イングレス)」とコラボしており、Ingressユーザーがゲームの中で利用できるコンテンツをターミナル内に設置している

また、出発時にギリギリ駆けつけたという人にとって、大阪土産が買える売店はありがたい存在だろう。有料にはなるが、コインロッカーや携帯充電サービスも備えているので、ここを起点に観光をする人や充電器を忘れたという人はぜひどうぞ。

インターネットスペースや携帯電話の充電ができるコンセントコーナーは無料開放

緑に囲まれながら朝食を

バスターミナルの他に、「WILLER EXPRESS CAFE」を備えているのが梅田ターミナルの特長でもある。このカフェは、2013年に元・花専門店だったお店を受け継いだもの。カフェの裏には「新・里山」と呼ばれる約8,000平方メートルもの緑地が広がっており、さらに、カフェ誕生と同じ2013年には、カフェの前に建築家・安藤忠雄氏が発案した、四季に応じて表情が変わる巨大緑化モニュメント「希望の壁」が誕生した。緑に囲まれたこの空間。時間の流れをゆったりにしてくれる安らぎを、このカフェで感じることができるだろう。

「WILLER EXPRESS CAFE」は一般の人も利用できる。個人的には、オレンジのタンクが映画『バグダッド・カフェ』風でなんだかいいなと思った

2階にも暖かな光が差し込む

カフェの前には巨大緑化モニュメント「希望の壁」

カフェの後ろには「新・里山」

カフェもバスターミナル同様、営業時間は6:30~23:00と長く、定休日はない。カフェは一般利用者も多く、モーニングを食べながら朝一の仕事をこなしている人の姿も見受けられた。メニューは、モーニングセットからランチ、デザート、カフェ&アルコール、ディナーのコース料理などと、種類も豊富。バス利用者特典として、50円引きになるモーニングセット(通常400~500円)もあるので、小休止も兼ねてゆっくりここでモーニングを食べるのもいいだろう。

時間帯に合わせてさまざまなメニューを展開

サンドイッチとドリンクのセットメニューは通常500円だが、バス利用者は450円で提供。サンドイッチの内容は日替わりになっており、この日はタマゴサンドだった

WILLERがカフェを展開するのは、同社の本社があるこの梅田のみ。広報によると、バス出発前後の時間をより快適に過ごせるようにという想いから、このカフェが誕生したとのこと。カフェはバス利用者の他にも、周辺住民や周辺企業のビジネスパーソン、また、梅田スカイビルを訪れた観光客の利用も増えているという。今後、訪日外国人を意識した新メニューの展開も構想している。テラス席から「新・里山」を眺めながら、「梅田にこんな自然があったんだな」という発見ができ、ちょっと得した朝を迎えられた気がした。

※価格は税込