東京ビッグサイトで開催中の「第45回 東京モーターショー2017」にて、SUBARUは「VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」を世界初公開したほか、「BRZ」の最上級グレード「BRZ STI Sport」や「WRX STI」の特別仕様車「S208」も展示している。「BRZ STI Sport」は10月25日に発売された。「S208」は450台限定で発売される。

スバル「BRZ STI Sport」

「BRZ STI Sport」は、SUBARUのモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)との共同開発により、「BRZ」が持つ走行性能や走りの質感、内外装の質感をさらに高めた最上級グレードとして設定された。ドライバーの意のままに動くシャープなハンドリング性能に加え、優れた操縦安定性としなやかな乗り味を両立している。高い走行性能にふさわしい洗練された専用内外装も採用した。

足回りは、STIの独自技術で開発したフレキシブルVバーやフレキシブルドロースティフナーフロントに加え、専用の18インチアルミホイールと18インチハイパフォーマンスタイヤを装備。STIによる専用チューニングを施したSACHSダンパー(ZF製)およびコイルスプリングを採用することで、操舵応答性を向上させるとともにロールを抑え、しなやかで安定性の高い走りを実現している。

「BRZ STI Sport」の価格は6MT車・AT車ともに353万1,600円(税込)。なお、特別色「クールグレーカーキ Edition」は100台限定で生産し、抽選販売する予定としている。

「WRX STI」の特別仕様車「S208」

「WRX STI」の特別仕様車「S208」は、スバルテクニカインターナショナルと共同してエンジンや足回りを専用開発し、外装・内装にも専用装備を追加した、SUBARUハイパフォーマンスカーのトップエンドモデルとなる。2015年に発売した「S207」に対して、エンジン出力・加速性能の向上やカーボンルーフの採用による低重心化などの改良を施し、SUBARUらしい走りの愉しさを極限まで高めている。

エンジンは専用チューニングすることで、最高出力329PSを発揮。足回りは11:1のクイックなステアリングギア比、フレキシブルタワーバーはじめとするSTI独自のパーツ類に加え、フロントには可変減衰力サスペンション「DampMatic II」とフロント・リヤのアクティブ・トルク・ベクタリングの効果により、強靭でしなやかな乗り味とシャープなコーナリングを実現している。STI製BBS 19インチ鍛造アルミホイールや255/35R19タイヤ、ドライカーボントランクリップスポイラーの採用により、走行性能も向上した。

エクステリアには、大型フロントアンダースポイラー、インテリアにもSTI製RECAROバケットタイプフロントシートや専用スポーツメーターを採用するなど、走りへの期待感、所有する喜びを感じることができる特別な仕様を施した。

「S208」は450台限定で販売され、購入には11月12日までの受付期間中に販売店での商談エントリーが必要。商談エントリーが限定台数を上回る場合、抽選の上で商談の機会を設定するとのこと。また、「WRX STI」で参戦を続けているニュルブルクリンク24時間レースを想起させるモデルとして、ドライカーボンルーフや「S208」ロゴ入りのドライカーボンリヤスポイラーを採用した「S208 NBR CHALLENGE PACKAGE」も限定350台で設定した。価格は「S208」の標準仕様が626万4,000円、「S208 NBR CHALLENGE PACKAGE」が689万400~710万6,400円(ともに税込)となっている。

東京モーターショーで世界初公開した「VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」は、SUBARUが安心で愉しいクルマづくりの将来ビジョンを具現化した「VIZIV」シリーズのコンセプトモデル。シリーズ初のセダンボディを採用し、同社の歴代車種や、水平対向エンジンを核としたシンメトリカルAWDをイメージソースとし、将来にわたってSUBARUが追求していく「走る愉しさ」をスポーツセダンとして表現した。今後の自動運転技術普及期も見据え、進化型アイサイトと各種デバイスを組み合わせた高度運転支援技術をスポーツセダンに搭載することで、SUBARUらしい安心で愉しいドライビングの世界観を提示している。

「VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」