タレントのマツコ・デラックス(45)が、25日に放送されたテレビ朝日系バラエティ番組『マツコ&有吉 かりそめ天国』(毎週水曜23:15~24:15)で、怒りと体罰について経験談を交えて持論を語った。
この日、26歳会社員の視聴者から、上司の釈明についての疑問メールが届いた。投稿者がその上司と飲んでいた時、上司から「前に怒鳴ったのは、社員の士気を上げるためのパフォーマンスだから」と言われ、その場では「気にしないでください」と返したものの、「何で私が晒し者にされる必要があったのか」と怒りが込み上げてきたという。
これについてお笑い芸人の有吉弘行(43)は、「感情的になって、言い訳で後付してるだけ」「怒った後に恥ずかしくなって」と推測し、「何? みんなの士気を上げるって。三国志じゃないんだから」とその上司をバッサリ。「そんなことやるんだったらサクラ雇えばいい。怒られ要員」と極論を述べて笑いを誘う。
マツコはこれに共感しながら、マネージャーへの指導を繰り返してきたことを思い出し、「何を言っても絶対に直らない人っているんだよね。でも、その人がすごく嫌かと言われたら全然嫌じゃないのよ。存在として。それが最強じゃない? 怒ってる自分がとっても無意味なことをしている気がしてきて。最近の私、菩薩みたいよ。怒ることって何なんだろうなって思った。怒ってる側の自己満足に過ぎないのかなって。良かれと思ってやってても意味ないじゃんと思っちゃって」と自身の変化を語った。
ここから話題は体罰に発展し、「体罰されて恨んでいる人、いるじゃん?」「『体罰も必要』みたいな風潮もあるけど。その場を収めるためには必要なのかもしれないけど、結構恨んでるよみんな」と主張。「蹴られて立ち上がろうとするとまた蹴られて。悪いことをしたからなんだけどさ」「先生が生徒にしているのを目の前で見たことがあって。あれ、結構忘れられないもんね。ずっと残ってる」と苦い記憶を打ち明けていた。