ユニクロは10月26日、「ビジネスシーンにおけるジーンズに関する調査」の結果を発表した。調査は10月7日~9日、全国の20歳~59歳の有識男女(公務員を除く)を対象に、WEBアンケート方式で行われた。有効回答数は、1,000件(男性559名、女性441名)。
穿きたいけど穿かない理由
ビジネスにおける服装の考え方を聞いたところ、約半数となる47.3%の人が「ジーンズを穿いて出社してみたい」と回答。しかしながら、実際に就業時にジーンズを穿いている人は24.4%だった。
職場でジーンズを穿かないという人に、その理由を尋ねたところ、禁止されていないにも係らず、「なんとなく」(20.6%)や「着てはいけない雰囲気がある」(19.6%)が多かった。また、「取引先の目が気になる」(7.4%)、「同僚が穿いていないから」(4.0%)、「同僚の目が気になる」(3.8%)という人も見られ、多くの人が根拠がない理由から諦めていることがわかった。
一方で、全年代において7割以上の人が、「就業時にジーンズを穿いてもよいと思う」と考えていることが明らかに。"職場でジーンズ"を断念している実態と、世間の認識との間にギャップが伺える結果となった。
では、比較的会社の歴史が長く、就業規則の厳しい傾向にある企業が多い「不動産業」「商社」「保険会社」「証券会社・銀行」ではどうだろうか。それぞれの企業に働く人を除き、就業時にジーンズを穿くことの是非を聞いたところ、いずれも約6割が「穿いてもよいと思う」と回答した。
"職場でジーンズ"のメリット
次に、ジーンズを穿いている人に対する周囲の印象について調査を実施した。結果は、約6割がビジネスシーンでジーンズを穿くことで「印象が良くなる」(56.8%)と回答した。
また、上司が穿いていた場合の印象では、「カジュアルさ」(48.5%)や「親しみやすさ」(26.1%)を感じるという人が多かった。さらに、「クリエイティブさ」(14.3%)を感じるという人も一定数見られ、ジーンズの着用により、好印象を与える傾向があることが明らかとなった。
最後に、ビジネスシーンでジーンズを穿いた経験のある人に、そのメリットについて教えてもらったところ、45.8%が「リラックスできる」と回答。また、「親近感を持ってもらえそう」(28.0%)、「自由な発想ができそう」(28.0%)など、相手への印象変化のほかにも、自身にもメリットをもたらすことが伺える結果となった。