俳優の高杉真宙と葉山奨之が、W主演のドラマ『セトウツミ』(10月13日スタート 毎週金曜24:52~)の取材会に登場した。

左から高杉真宙、葉山奨之

此元和津也原作の同名漫画を元に、高杉真宙演じるインテリメガネの”内海”と、葉山奨之演じる元サッカー部のお調子者”瀬戸”、2人の高校生が関西弁でしゃべるだけ、という作品。今日放送の第1話では、「省略語」をめぐっての二人のトークバトル、バドミントン対決、2人お運命の出会いを描く3編を放送する。20時頃からは、高杉&葉山のLINE LIVEも実施する。

瀬戸と内海、それぞれ個性的な役を演じることとなったが、台本も原作に忠実に作られているため、細かい部分やまだ書かれていないキャラクターの気持ちも想像しやすいという。一方で、”しゃべるだけ”という異色のドラマに、高杉は「これを実際の人がやっていくと、テンポ感などの面白い間を見つけなきゃいけないのは結構大変」と苦笑。「悩んで撮影させていただいてます」と撮影の様子を明かした。

2人は映画『渇き。』(2014年)で共演していたものの、記者から指摘されると「そうだ!」と驚き、互いにすっかり忘れていた様子。高杉が「てか、僕、殺されてますよ! 全部忘れてた!」と訴えると、葉山は自分のことを棚に上げ「忘れんなよ!」と注意し、高杉が「(葉山も)忘れてたじゃないですか!」と抗議していた。

葉山は、初共演の時のことは忘れていたものの「高杉くんがやっている作品のを僕も見させてもらっていて。どの作品に対しても顔つきが変わる、すごいなという第一印象があった」と明かす。さらに「声がすごくいい。いい声でセリフを言ってくれるので、毎回心地いい」と賞賛すると、高杉は「嬉しいですね。初めて言われました」と照れた。高杉はまた、現場では常に芝居のやり取りをしているために「葉山くんと普通に話すことがなかなかないので、すごく恥ずかしい」と心境を吐露した。

会話だけという形態に「台詞は本当に、尋常じゃなく多い」と語る葉山。「追いつかないので、何とか2人でがむしゃらにセリフを覚えて、どうにか面白くやっていこうという感じ」と振り返った。この日の撮影も”噛み合っているようで噛み合っていない”という会話劇の妙を表現するために、監督と何度も話し合ったという。高杉は「ちょっとずつ間とテンポをつかみ始めて、だからこそ今日は話し合えた気がしますね」とポジティブにとらえた。

一方で、”笑い”を我慢するのも一苦労。葉山が「高杉くん、意外とクールに見えてめちゃめちゃすぐ笑っちゃうんですよ 」と説明すると、高杉も「すぐ笑っちゃうんですよ」と反省しつつ、「いやでも、(葉山も)笑うじゃないですか!」と反論。互いに笑いをこらえてる顔を見たら笑ってしまうため、「ダメダメでしたね」(葉山)、「今頑張ってクールぶってます」(高杉)と苦笑しながらも、和気藹々とした様子を見せた。