マイナビは9月20日、「2017年度(2018年卒)新卒採用・就職戦線総括」を発表した。今回は2018年卒業予定の学生を対象に、企業の採用状況と学生の就職活動状況及び今後の展望などをまとめた。
更にハイスピードに進捗
内々定率の推移をみると、4月から5月にかけて伸長し5割を超えた後、6月末に73.3%、7月末に78.9%と、前年より1カ月ほど早く進行。前年より更にハイスピードに進捗したことも、今年度の大きな特徴といえる。
内々定保有と未内定者を合わせた「活動継続学生」の割合は、5月以降前年を下回り、7月末時点で36.0%と4割を下回った。企業の採用終了時期については、7月までに終了予定の企業が4割を超えた一方、10月以降に終了予定の企業もやや増加し、採用活動の明暗が分かれた。
企業のインターンシップ実施率は3年間で7.4ポイント上昇し、全体では37.6%、上場企業では前年比14.5ポイント増の72.2%と大幅に増加した。学生の参加率(経験割合)も同3.1ポイント増の65.2%と5年連続で増加し、2015年卒(32.7%)と比べて約2倍に拡大した。
インターンシップに参加した学生の4人中3人(75.8%)が、参加した企業の採用選考を「受けた」と回答。受けた理由は「元々志望企業だった」(29.8%)が最も多かった一方、「企業の業務内容、雰囲気が合った」(23.7%)や「人事担当者や社員の印象が良かった」(18.3%)が上位に入り、企業認知や採用広報(教育)の効果が分かる結果となった。