大阪府債の魅力を考え、伝える個人/グループワークを実施

一通りの講演が終了したところで、「大阪府債の魅力を考える」と題した個人ワークを実施。個人ワークでの意見を踏まえたうえで、「大阪府の魅力を伝える」と題したグループワークが2部に分けて行われ、翌日に振り返りとプレゼンテーション、講評が行われた。

個人ワークでの意見を踏まえ、グループワークを行う学生

プレゼンテーションでは、ITを駆使した「人工島」を作るアイデアが高く評価されていた

参加した学生からは、意欲的な意見が数多く上げられた。なかでも関心を得ていたのが「府債で実施する公共事業において未来に向けて様々な実証実験を行う"人工島"を建設してはどうか」、という案。このアイデアには『あなたの夢叶えさせてくだ債~ドラえもんの街を目指して~』というキャッチーなコピーまで付けられており、内容は「人工島内で自動運転やドローンによる宅配サービス、病院・介護の機械化、ITを駆使した教育などの様々な実証実験を行う」というものだ。この意見は、最終日に行われた講評でも高い評価を受けていた。

野村證券社員も刺激を受けた学生の目線と提案

過去最大規模での開催となった今回のインターンシップ・プログラム。学生からは「直接金融の流れを理解できた。投資家や発行体を交えたダイナミズムを感じることができた」、「証券会社の業務の面白さだけではなく、仕事の難易度にも触れることができた」といった証券会社の業務に関する声、そして「大阪府の方のお話やグループワークを通じて、大阪の魅力について改めて知ることができた」、「IR(統合型リゾート)や万博、インバウンドについて理解が深まり、より身近に感じるきっかけになった」といった感想が集まり、金融というビジネス、そして地元経済の活性化というテーマへの強い関心を伺うことができた。

過去最大規模での開催となった今回のインターンシップ・プログラムを終え、野村證券 大阪支店 金融公共法人部にて課長代理を務める松下欄氏は、次のようにまとめる。

「今回のプログラムの内容は、学生の皆さんにとって難易度が高いと思われるにも関わらず、主要なキーワードに触れながら活発な議論を展開している様子を頼もしく感じました。また学生の皆さんならではの目線や提案内容に、参加した社員一同が『確かに』『なるほど』と刺激を受けました。学生の皆さんは将来の府税の納税者であり、未来の府債の投資家となる存在です。投資が豊かな社会に繋がるということを忘れずに、今後も大阪の成長戦略や魅力に関心を持ち続けていただきたいと思います」