花火大会に家族旅行、何かとお出掛けの機会が増える夏休みには、"とびっきりのおしゃれをしたい"と願う女の子も多いはず。そこでオススメしたいのが、指先をかわいく彩ってくれる"キッズネイル"だ。今回は、東京・青山にある「スパイラル」で開催された「はじめてのセルフネイルレッスン」(ワコールアートセンター主催)の様子を取材。ネイリストが教えてくれた"キッズネイルのコツ"について紹介しよう。
事前の"手洗い"と"ネイルケア"を忘れずに
レッスンで講師を務めたのは、スパイラル内にある「アモ園 ネイルサロン」でネイリストとして活躍している高橋知子さん。会場には4組の親子、合わせて10名が集まった。
皮膚や髪の毛と同じ"ケラチン"というタンパク質でできていて、一般的に、1日に0.1mmほど伸びると言われている爪。その役割について高橋さんは、「骨と同じように、手足を支えるためには欠かせないものです。爪がないと物をつかんだりすることはできません。普段から大切に扱ってほしい」と説明した。
爪のケアは、できれば爪切りではなく、やすりで行ってほしいとのこと。1週間に1度の頻度で削ることを習慣にすると良いという。「爪切りを使うと、爪を挟んだ時の衝撃で二枚爪になったり、割れやすくなったりします」。面倒であれば、少し爪切りで切った後、やすりで角をならしてあげても良い。
「爪の表面に油分や汚れが残っているとネイルが取れやすくなるので、マニキュアを塗る前には石鹸でしっかり手を洗い、水分をふき取っておいてください」。これらのステップをしっかり踏んでおくことで、ネイルの仕上がりはより一層きれいになりそうだ。
乾きが早い"ラメ入り"がオススメ
準備が整ったら、爪に色をのせる前に塗ってほしいものがあるという。それは、発色を良くしてくれる「ベースコート」だ。「マニキュアの色が爪にしみこむのも防ぐことができます」と高橋さん。持ちを良くするためにまずは爪の先端を塗り、その後、爪の根本から1mmほど離して全体を塗るようにしよう。ボトルでブラシをしごき、薄く塗るようにすると乾きやすくなる。子どもが自分で行う場合には、手のひらを上にしてこぶしを握るようにすると、塗りやすい。
そしていよいよ、爪に色をのせていく。乾きやすさから、オススメのマニキュアは"ラメ入り"とのこと。また、水やぬるま湯で落とせる水溶性のマニキュアもあるそうなので、爪に負担がかかるのが心配な人は、試してみてもいいかもしれない。
マニキュアもベースコートと同様に、優しく全体に塗り、爪からはみ出てしまったら木製のスティックで取り除いてあげよう。この後、お好みでネイルシールを貼りつけ、トップコートを塗ったら完成。シールはピンセットで貼りつけ、スティックで押さえてあげると取れづらくなるそうだ。
ネイルシールは重ねてもかわいい!
レッスンでは、子どもの小さな爪でも楽しめるネイルのコツについても、高橋さんが教えてくれた。
「ネイルシールは小さめのサイズを選んでみてください。透明のネイルに何枚かのシールを重ねて貼り付けても、かわいいデザインに仕上がります」。
また、ブラシの角を使って爪をドットで縁取るようにマニキュアの色をのせていくだけで、立派なネイルアートに。簡単なので試してみてほしい。
ネイルを楽しんだ後は、1週間を目安にマニキュアを"落とす"ことも忘れずに。除光液を付けたコットンを爪の上に置き、手前に引くようにしてふきとると、きれいに取れるという。爪の表面を傷つけてしまうため、こするのはNG。除光液は、爪の油分も一緒に取り除いてしまう「アセトン」が入っていないものがオススメだそうだ。
子どもたちの個性を生かそう!
レッスンでは、子どもたちが思い思いにセルフネイルを楽しんでいた。用意されたマニキュア、ネイルシールは同じなのに、そのデザインはまさに十人十色。実際に子どもにネイルをさせてみると、「こんな色が好きだったの!?」「このデザインのシールを選ぶとは思わなかった!」など、ママにとって新たな発見があるかもしれない。
この夏休みはぜひ、子どもたちの"好き"を大切にしたセルフネイルを楽しんでみてほしい。