東京急行電鉄、JR東日本、東京メトロは1日、渋谷駅街区開発計画の施設名称を「渋谷スクランブルスクエア」に決定し、オフィス・商業施設のリーシングを開始すると発表した。第I期として2019年度に開業予定の東棟は高さ約230m、地上47階建て。高層部にハイグレードオフィス、中低層部に大規模商業施設を備える。
渋谷駅周辺では、交通結節点としての機能強化を図るため、駅ビル再開発と一体的に都市基盤と街区の再編を行う渋谷駅街区土地区画整理事業が進められている。駅直結の施設となる渋谷駅街区開発計画では、東急電鉄・JR東日本・東京メトロが事業主体となり、2019年度に第I期(東棟)、2027年度に第II期(中央棟・西棟)の開業を予定している。
渋谷駅街区開発計画の施設名称に決定した「渋谷スクランブルスクエア / SHIBUYA SCRAMBLE SQUARE」は、渋谷の中心に位置する施設として、多様な人々が「交流」「混じり合う」(SCRAMBLE)ことで、つねに新しいなにかが生み出される「街区」「広場」(SQUARE)であることを表現した。「渋谷のスクランブル交差点に面する新たな『SQUARE』として、渋谷の中心からムーブメントを発信し、新たな文化を生み出すステージにしたい」との思いも込められている。漢字の「渋」がモチーフの施設ロゴも公開された。
第I期として開業予定の東棟では、高層部に渋谷駅周辺最大級という総賃貸面積約7万3,000平方メートルのハイグレードオフィスを備え、全フロアから都心の眺望を堪能できる。地下2階から地上14階まで商業施設となり、「遊び場」と「VIVA」(生きる、万歳、うれしいことを意味する言葉)を掛け合わせた「ASOVIVA」をコンセプトに、「情報鮮度」「本物・本質」「共感・つながり」を具現化する「日本一楽しくて、ハレな『遊び場』をつくります」とのこと。第I期(東棟)における商業施設の売場面積は約3万平方メートル、第II期(中央棟・西棟)完成時には合計で約7万平方メートルの大規模商業施設となる予定だ。
東棟ではその他、最上部に屋外展望施設、中層部にクリエイティブ・コンテンツ産業のイノベーションを促進する交流施設も備え、街のランドマークとして新たな価値とにぎわいをもたらす施設に。運営は東急電鉄・JR東日本・東京メトロが共同出資する「渋谷スクランブルスクエア株式開始」が行う予定となっている。