新京成電鉄の開業70周年と、船橋市非公認キャラクター「ふなっしー」地上降臨5周年を記念したコラボレーション企画が夏限定で実施されることになり、30日に「ふなっしートレイン」出発式が行われた。「ふなっしートレイン」は新京成電鉄8800形1編成をふなっしーのイラストで装飾したラッピング電車。7月1日から運行開始する。
出発式は新京成電鉄のくぬぎ山車両基地で行われ、ふなっしーも「梨の妖精ふなっしーでございますなっしー! ヒャッハー!!」と叫びながら駆けつけた。「ふなっしートレイン」は制服姿のふなっしーをデザインしたヘッドマークを掲げ、車体側面にはふなっしーをはじめ、弟「ふなごろー」や飼い猫「ふにゃっしー」も登場。「活動を始めた頃は周りに誰もいなかったのに、5年経ってラッピング電車まで走るなんて、本当に感無量で梨汁ブシャーでございますなっしー!」とふなっしーも感激の様子だった。
ふなっしーは「ふなっしートレイン」の"こだわりポイント"にヘッドマークを挙げ、「新京成の車掌さんの格好をしたこのマークを先頭に、松戸から千葉まで駆け巡りたいと思ってるなっしー」とコメント。過去に新京成電鉄の沿線に住んでいたことがあり、プライベートで頻繁に乗車していたとのことで、「よく使ったのは新鎌ケ谷駅なっしー。再開発が進んでイオンができて、3線(新京成線・北総線・東武野田線)乗り入れるようになって駅がきれいになっていったなっしー」と当時を振り返った。
出発式には新京成キャラクター「しんちゃん・けいちゃん」も登場。ふなっしーとしんちゃん・けいちゃんで「ふなっしートレイン出発なっしー!!」のかけ声とともにくす玉を割り、「ふなっしートレイン」のデビューを祝った。出発式の間、雨はほとんど降らなかったものの湿度が高く、「とめどなく梨汁が流れてくる……」と漏らす場面も。これからの目標を聞かれた際、「熱中症にならないようにがんばる!(笑) あとは皆さんが応援してくれる限り、がんばっていこうかなと思ってるなっしー」と答えていた。
「ふなっしートレイン」は7月1日のくぬぎ山駅5時28分発・京成津田沼駅5時58分着の列車から運行開始。この日は松戸駅19時36分発・新津田沼駅20時15分着の列車まで計13本(松戸方面6本、津田沼方面7本)の運行を予定しており、京成千葉線へ直通する列車も日中に8本(千葉中央行4本・千葉中央発4本)設定されている。
7月2日は新津田沼駅6時35分発・松戸駅7時15分着の列車から運行開始し、松戸~千葉中央間を4往復した後、松戸駅17時59分発・くぬぎ山駅18時13分着の列車でこの日の運行を終える予定。7月3日以降の運行予定については前日17時頃からスペシャルサイトで公開されるとのこと。「ふなっしートレイン」の運行期間は9月30日まで(予定)とされている。
新京成電鉄とふなっしーのコラボレーション企画として、「ふなっしートレイン」の他に企画乗車券の発売やスタンプラリーなども実施。企画乗車券「乗りトク! ふなっしートレイン運行記念 おでかけきっぷ」は新京成線全線乗降り自由となるきっぷで、7~8月の任意の3日間有効。発売額は大人1,000円・小児500円、発売枚数は大人4,000枚・小児500枚で売切れ次第、販売終了となる。スタンプラリーは「ふなっしートレイン運行記念 新京成スタンプラリー2017」の名称で7~8月に開催され、専用チラシにスタンプを3カ所以上集めて応募すると、抽選で274名に賞品が当たるとのこと。