メルセデス・ベンツ日本は27日、「メルセデスAMG GT R」を全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて発売すると発表した。レーシングカー「メルセデスAMG GT3」の技術を注ぎ込んだ、公道走行可能なレーシングモデルだ。

メルセデス・ベンツ日本が「メルセデスAMG GT R」を発表

「メルセデスAMG GT R」は「Handcrafted by Racers.」をスローガンに掲げ、スポーツカーを愛する人のために開発された。メルセデスAMG社による完全自社開発スポーツカー「メルセデスAMG GT」をベースに、ドイツツーリングカー選手権(DTM)やスーパーGTなどで戦うカスタマースポーツレーシングカー「メルセデスAMG GT3」で培った技術を注ぎ込み、公道走行可能なレーシングモデルとの位置づけになっている。

専用に新開発された4.0リットルV8直噴ツインターボエンジンは、徹底した軽量化やドライサンプによる低重心化、2基のターボチャージャーをVバンク内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトによるコンパクト化など、メルセデスAMGのテクノロジーを多く搭載。フレームには、アルミニウムを中心とする素材を適材適所に配置し、軽量と高強度を両立したアルミニウムスペースフレームを採用した。

さらに、フロントミッドシップエンジンとトランスアクスルレイアウトのトランスミッションにより、理想的な48:52の前後重量配分を実現している。

「メルセデスAMG GT R」インテリア

エクステリアには、1952年に開催された伝説的なレースであるカレラ・パナメリカーナ・メヒコで優勝を飾ったレーシングカー「300 SL」をほうふつとさせるグリルを採用。「アジャスタブルリアウイングスポイラー」をはじめとする数々の専用装備を備えることで、空力効率を強化するとともに最適なグリップを確保している。

メルセデスの安全運転支援システムのひとつ「ディスタンスパイロット・ディストロニック」も標準装備し、レーシングモデルでありながら高い安全性も実現した。

「メルセデスAMG GT R」外観イメージ