――マッドギャランは『巨獣特捜ジャスピオン』(1985年)のライバルキャラですし、原幹恵さん演じる紅牙は『世界忍者戦ジライヤ』(1988年)の女忍者でした。もし今後も『スペース・スクワッド』が作られることがあれば、宇宙刑事だけでなく、ほかのメタルヒーロー同士のコラボなどもあったりするでしょうか。その構想なども、できていたりしますか?

まだ具体的には何もないですけれど、風呂敷を広げてみるというか、こういった可能性もあるよ、という意図で最後のカットを入れています。今回は警察ヒーロー同士のコラボでしたが、別に警察じゃなくてもいいんですよ。いろんな特殊技能を備えたスーパーヒーローがコラボして、巨大な敵に向かっていく面白さを大事にしたいですね。

マーベルのヒーロー集合映画『アベンジャーズ』や、かつてのヒーローが戦線に返り咲く『エクスペンダブルズ』などのいいところを全部いただいて、ドリームチームを組んで新しいシリーズを作ることができたら、と思っています。スケジュールを必ず空けておきますから!(笑)

――『スペース・スクワッド』も楽しみですが、宇宙刑事とデカレンジャーのヒロイン(シェリー、シシー、タミー、ジャスミン、ウメコ)が大活躍するサスペンスアクション『ガールズ・イン・トラブル』も、期待が持てそうですね!

『ガールズ~』の撮影は大変ではありましたが、たくさんの女性に囲まれて、楽しくて楽しくて……。できることなら撮影が終わってほしくないという、竜宮城にでもいる気分でした。実際、終わったあとは深刻な『ガールズ・イン・トラブル』ロスに陥りましたからね(笑)。

次に『スペース・スクワッド』をやるなら、必ず『ガールズ・イン・トラブル』も一緒に! 東映映画では2本立てのプログラム・ピクチャーが基本ですから、やるならば絶対に2本やりたいです。

――最後に、2作品の見どころをひと言でアピールしていただけますか。

『スペース・スクワッド』は2つのスーパーヒーローがコラボするというカタルシス、そこが一番盛り上がるように計算して作っています。「ギャバンtype-Gとデカレンジャーがカッコいい!」という部分を存分に味わっていただきたい。そして『ガールズ・イン・トラブル』では魅力的なヒロインが大結集していますので、彼女たちスーパーヒロインの活躍を堪能してください!

2週間限定上映の予定だった『スペース・スクワッド』は、好評を受け上映延長が決定。本作のDVDは7月19日にセル・レンタルがスタートする。また、『ガールズ・イン・トラブル』のDVDは8月9日にセル・レンタル開始。『スペース・スクワッド』と『ガールズ・イン・トラブル』を合わせたコレクターズパックBlu-rayは7月19日に発売される。そして、劇中小道具を再現したギミック満載のアイテム「レーザーブレードオリジン」を加えた初回生産限定「スペース・スクワッド ガールズ・イン・トラブル レーザーブレードオリジン版」は7月19日にDVD、Blu-rayの両バージョンが発売される。

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秋田英夫
主に特撮ヒーロー作品や怪獣映画を扱う雑誌などで執筆。これまで『宇宙刑事大全』『宇宙刑事年代記』『メタルヒーロー最強戦士列伝』『ウルトラマン画報』『大人のウルトラマンシリーズ大図鑑』『ゴジラの常識』『仮面ライダー昭和最強伝説』『日本特撮技術大全』『東映スーパー戦隊大全』『ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全』『鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー大百科』をはじめとする書籍・ムック・雑誌などに、関係者インタビューおよび作品研究記事を多数掲載