女優の志田未来が、8月5日スタートの東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『ウツボカズラの夢』(毎週土曜23:40~ ※全8話)に主演することが22日、明らかになった。
このドラマは、直木賞作家・乃南アサの同名小説を映像化するもの。家で居場所を失った少女・未芙由(志田)が、富に恵まれた叔母・尚子(大塚寧々)の家に招かれることで、"持てる者"を養分に成長していく「ウツボカズラ女」として目覚めていく。ウツボカズラとは、自分から動かず獲物を獲得する食虫植物だ。
志田は、自身の役柄について、「ただただ自分の居場所を見つけること、幸せになるということを考えて必死に生きています。その姿が、悪女であり、したたかでもありながら、そうしなければ一人で生きていくことができない孤独な女性だと思います」と紹介。「今まで演じたことのない役柄ではありますが、新しい自分をお見せする気持ちで頑張ります」と意気込みを語る。
大塚は、今回のオファーを受け、「子供の頃、家のリビングにウツボカズラがあったのを鮮明に思い出しました。子供心にも不思議な植物でした(笑)」と述懐。「この物語は本当の幸せって何だろう、と考えさせてくれる作品だと思いますので、さまざまな世代の方に見ていただけたらうれしいです」と呼びかけた。
他にも、尚子の友人役で国生さゆり、尚子が手伝うNPO団体の主宰役で松本利夫(EXILE)、団体職員の尚子の夫・雄太郎役で羽場裕一、雄太郎の母役で松原智恵子が脇を固める。
東海テレビの松本圭右プロデューサーは、今作のテーマを「格差」と設定。「乃南先生と映像化のお話をさせていただいた時に、『弱者は決して敗者なわけではない』というお言葉をいただいたのですが、まさにそこを目指して、視聴者の方々に楽しんでいただける作品にしたいと思っております」と抱負を述べた。