ここまでは服装について触れました。他に「謝罪」といえばお渡しした方がよいもの、「菓子折り」がありますよね。

5. 菓子折りの包装紙は「淡いグリーン」

これも抜かりなく色選びをしておきたいところです。「グリーン」は「癒やし」の代表色です。「調和」を促し、見る人の気分を落ち着かせることができるので、おすすめです。淡く、ちょっとスモーキーな色だと、より穏やかなイメージになります。

和菓子の包装紙でよく見かけると思います。もしものときのために、探しておくと安心ですね。

菓子折りの包装紙は「淡いグリーン」

避けた方がよい色は?

目に入っただけで、場の雰囲気が悪化してしまう色があります。携帯電話やハンカチなどの持ち物、書類に使う色、隅々まで気を配りましょう。派手なイメージのトーンのヴィヴィッドな色は、鮮やかであるほどに、色の持つイメージや効果が強く出てしまうのです。特に、次に挙げる2色には注意しましょう。

■赤
「興奮」「怒り」をイメージさせる、とてもエネルギーの強い色です。実際に血圧が上がる、脈拍が上がるといった身体効果をもたらします。

■黄色
「元気」「希望」などポジティブなイメージと、「軽率」「騒々しさ」というネガティブなイメージを持ち合わせた色です。信号でおなじみの「注意喚起」の色でもあるので、見る人によってはイライラしてしまう可能性もあります。

まとめ

「人は見た目が○%」と言われるように、整えて臨むべき場面では見た目がものを言います。色使いにまで気を配ることのできるあなたなら大丈夫です。反省の気持ちをその誠実な姿勢で伝えれば、きっと相手に届くでしょう。

執筆者プロフィール : 西田美穂

カラーアナリスト。1984年生まれ。2006年芝浦工業大学工学部建築工学科卒業。9年間の建築業界勤務を経て、縁あってサロン・ド・ルミエール海保麻里子氏に出会い、色彩の世界の魅力を知る。同氏に師事し、カラーリストへ転身する。「色の力で笑顔を増やしたい」という思いのもと、色選びに悩む方を応援すべくパーソナルカラー含め色彩全般を学び、色のスペシャリストを志す。

2016年世界的に活躍するメイクアップアーティストNATSUKA氏に師事、一流のメイクアップ技術を学ぶ。現在、某カルチャースクールにてアシスタント講師を務める一方、パーソナルカラー診断サロン「サロン・ド・ルミエール」にて活動中。趣味はヨガ、カメラ、読書。好きなものはコスメとファッション誌。インスタグラムアカウントはこちら

。 ■保有資格
文部科学省後援AFT 1級色彩コーディネーター
日本パーソナルカラー協会認定パーソナルカラーアドバイザー
色彩技能パーソナルカラー検定モジュール3(最上級)
インテリア産業協会 インテリアコーディネーター
東京商工会議所 福祉住環境コーディネーター2級
商業施設技術団体連合会 商業施設士