給付金は被保険者が入院したときや、手術をしたときなどに保険会社から受取人に支払われるお金のことで、主に医療保険やガン保険などのときに用います。もちろん、死亡保険などに付加された「疾病入院特約」「災害入院特約」などの災害・医療関係特約から支給されるお金に対しても給付金という言葉を用います。

一方の保険金は、被保険者が死亡・高度障害状態のとき、または満期まで生存したときに保険会社から受取人に支払われるお金。「死亡保険金」「満期保険金」というような言葉で表されています。このように、給付金と保険金の違いは「保険会社からお金が支払われる事由の違い」に基づいていると言えますが、この2つの大きな相違点をもう一つ知っておきましょう。

給付金は何度でも取得できる

通常、保険金は支払われると保険契約は消滅します。というのも、死亡保険金は被保険者が死亡したときに払われるため、その後は保険の対象となる人はいなくなりますね。満期保険金も同様で、契約が満期を迎えるとその後の契約はなくなります。つまり、保険金は1契約につき1回しか受け取ることができません。

ところが給付金の場合は、被保険者が入院しても契約は続きます。契約内容にもよりますが、契約が続いている間に何度か入退院を繰り返しても、支給条件の範囲内で繰り返し受け取れます。これは覚えておきたいポイントですね。

なお、給付金も保険金も自動的に支払われるものではありません。受取人の請求によって初めて支払われるということを忘れずにいてくださいね。

※写真と本文は関係ありません

筆者プロフィール: 武田明日香(たけだ あすか)

エフピーウーマン所属、ファイナンシャルプランナー。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく! トラベル! 」、「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「web R25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人生を送るための知識を伝えている。お金の知識が身につく初心者向けマネーセミナー受付中(受講料無料)。