BAKEは5月25日、生どら焼き専門店「DOU」を東部鉄道「池袋駅」(東京都豊島区)構内に開店する。同社は「お菓子を、進化させる」というステイトメントのもと、2013年にチーズタルト専門店「BAKE CHEESE TART」を開店。その後もシュークリーム専門店「CROQUANT CHOU ZAKUZAKU」、アップルパイ専門店「RINGO」、ギフト向けのお菓子「PRESS BUTTER SAND」といった7つのスイーツブランドを立ち上げている。

チーズタルト専門店「BAKE CHEESE TART」の手がける"生どら焼き"とは?

「DOU」で販売されるのは、洋菓子で培ったノウハウを生かしたという"生どら焼き"。ずっしりとしたイメージのあるどら焼きの生地に、メレンゲを合わせた生地を使用してふんわりと仕上げている。また中には、北海道産の牛乳を使用した生クリーム、最高級小豆「雅」で炊き上げたあん、北海道産の求肥など、徹底してこだわった素材をサンドした。

洋菓子で培ったノウハウを生かしたという「生どら焼き」(税込324円)

前置きが長くなってしまったが、早速食べてみよう。生地は意外と弾力があり、その生地を生クリーム、あんと一緒に含んでみと、しっとりとして軽やかな食感が印象に残った。スポンジやシフォンケーキの食感に似ているかもしれない。

北海道産の牛乳を使用した生クリーム、最高級小豆「雅」で炊き上げたあん、北海道産の求肥が採用されている

中のクリームは甘さが控えめだが、ミルクの風味をしっかりと感じる。一方のあんも粒の1つ1つがしっかりと堪能できるものだった。濃厚な和菓子というよりは、気軽に食べられる軽いスイーツと言ったところだろうか。求肥もとろけるように柔らかく、「ちょっといいものを食べている」というようなご褒美感のあるものだった。

生地は意外と弾力がある

これまで洋菓子をメインに取り扱ってきた同社が、なぜ和菓子を打ち出したのか? それに関して同社代表の長沼真太郎氏は、「実はずっと昔から和菓子を作りたいと思っていました。スイーツの選定は8割主義と言って、100人いれば80人が大好きという商品を扱おうというもとで行っています。その中で大福や団子ではなくどら焼きを選んだ理由は、どら焼きにならば洋菓子の経験をしっかりと生かすことができると考えたからでした」とコメントしている。

中のクリームは甘さが控えめだが、ミルクの風味をしっかりと感じられる

「生どら焼き」は1つ税込324円で、購入は1人4つまで。老舗が多い和菓子業界に、スイーツで培った同社のノウハウはどのくらい生きるのだろうか。今後の動向に注目したい。