国土交通省はこのほど、2017年1月末に導入した東京の410円タクシーの効果について、導入後2カ月間の運送実績(1日1車当たり)をまとめた結果を発表した。調査期間は1月30日~3月31日、調査対象は東京のタクシー会社19者1,193両(地域の法人タクシー全車両数の約4%)。
1日の売り上げが2.8%増
前年同時期の実績と比較すると、410円(新初乗り運賃)以下の利用回数は35.7%増の1.9回。730円(従来の初乗り運賃)以下の利用回数は18.7%増の8.9回に増加。前回調査(導入後14日間)では、410円以下の利用回数は約29%増、730円以下の利用回数は約17%増だった。
運送回数全体(1台が客を乗せた回数/1日)は前年同時期比6.1%増の29.4回。運送収入全体(1台当たりの売り上げ/1日)は同2.8%増(同約2%増)の4万9,586円。同省は「新しい運賃により、今後も短距離でのタクシー利用が促進され、タクシー需要の喚起につながることを期待している」という。