三菱UFJリサーチ&コンサルティングは5月9日、「2017年度 新入社員意識調査アンケート結果」を発表した。調査時期は3月~4月、対象は同社が実施した2017年度新入社員セミナー出席者で、有効回答は1,327人。

理想の上司は「寛容型」

就職活動の際にブラック企業ではないか、「気にした」新入社員は52.5%、「少しは気にした」は31.8%で、計84.3%が「気にした」と回答。昨年度(80.9%)と比べると3.4ポイント増加した。

社会人として自信があるもの、欠けているものを尋ねると、DI(「自信があると答えた人の割合」-「かけていると答えた人の割合」)が最も高かったのは「協調性」(26.7%)、次いで「責任感」(18.7%)、「忍耐力」(9.7%)と続いた。一方、DIが最も低かったのは「創造力」(マイナス21.9%)で、次いで「積極性」(マイナス15.1%)、「社交性」(マイナス12.2%)となった。

同社は「与えられた任務を、責任感を持ってこなすことには自信がある一方で、新しいことを考えたり、チャレンジしたりすることには苦手意識を持っている人が多いようだ」と分析している。

社会人としての自分に自信があるもの・かけているもの(出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティングWebサイト)

新入社員が会社に望むことは、1位「人間関係がよい」(2,716ポイント)、2位「自分の能力の発揮・向上ができる」(1,597ポイント)となり、2004年度の調査開始以降、上位2位は同順位との結果になった。3位は「残業がない・休日が増える」(940ポイント)で、今回4位で昨年3位だった「給料が増える」(779ポイント)を初めて上回った。

理想の上司像を7種類の中から選んでもらったところ、「寛容型」(25.1%)が最も多く特に女性から多くの支持を得た。以下、「アイデア型」(19.1%)、「カリスマ型」(13.2%)、「平凡型」(13.1%)、「調整型」(11.4%)、「情熱型」(9.8%)、「論理型」(9.2%)と続いた。