放送開始1年を迎えたフジテレビ系ニュース番組『ユアタイム』(毎週月~木曜23:30~24:25、金曜23:58~24:55)に、これまで朝の『めざましテレビ』を担当してきた同局の中村光宏アナウンサーがスポーツキャスターとして加入した。メインの市川紗椰を筆頭に、モーリー・ロバートソン、岡本行夫といった個性的なメンバーたちに飛び込んでいく心境はいかなるものか。本人に話を聞いた――。
中村光宏 |
入社11年目にして今回、『ユアタイム』で初めて報道局の番組をレギュラーで担当することになる中村アナ。加入して2週間が経過したが、「自然に入れました。実は、市川さんとは、ちゃんと会話するのがOAで初めてという状況だったのですが、新鮮で楽しいですね」と、新たな担当番組への印象を語る。
モデルからメインMCという異色の起用である市川の視点が、特に新鮮だそうで、「ものの見方が人と違い、エッジが立っているので本当に面白い。浅田真央さん引退会見の印象について、内容云々よりも、涙をこらえて後ろを向いたシーンに注目されたりとか、切り取り方が独特なんです」と分析。
前任の田中大貴アナウンサーから、市川の得意な相撲については、特に勉強しておくように引き継ぎを受けたそうだが、「相当な知識をお持ちですので、会話するというより、僕が市川さんに教えていただきたいですね」と、吸収していく構えだ。
そんな中村アナ自身のスポーツ経験は「ちょっと浮気性で(笑)」。2歳から12歳まで続けた器械体操に始まり、6歳から12歳まで水泳、小学校4~6年生でサッカー、5~6年生でバレーボール、中学は野球部、高校はラグビー部と、さまざまな競技を経験してきた。その中でも、高校時代のラグビーが「一番思い出に残ってます」といい、3年間で入院・手術3回というケガにも泣きながら、2年生のときには全国大会にも進出したという。
ラグビーの最大の魅力を尋ねると「15個ポジションがあるんですけど、体重が重い、背が高い、低い、足が速いなど、それだけで技術になるので、それぞれの個性が集まって、チームワークという部分が一番求められるスポーツなんです」と、目を輝かせて力説。さらに、「意外と『負けたくない』という気持ちでどうにかなってしまう、精神的な部分が強いスポーツでもあるので、1つになるという瞬間が最高なんです。チームで何かをするというのが、好きなんですよね」と醍醐味を語った。
『ユアタイム』(フジテレビ系 毎週月~木曜23:30~24:25、金曜23:58~24:55) |
個性の集まりと言えば『ユアタイム』も同じ。チームプレーは、番組作りにも共通する要素で、「結構ラグビーと通じるところがあります」とシンパシーを感じながら、一筋縄にはいかない出演者たちに対し、「小さくまとまらず、攻めていきたいですね」と意気込みを示した。