サニーヘルスはこのほど、ダイエット情報発信サイト「microdiet.net」にて調査レポート「低GI値の甘味料 アガベシロップってどんなもの? 」を公開した。

味にクセがない「アガベシロップ」は、お菓子作りやコーヒーなどにも使用できる ※イメージ

「アガベシロップ」とは、主にメキシコを中心に自生している植物から採取されるシロップのこと。はちみつやメープルシロップのような茶褐色のとろみがある液状で、テキーラの原料でもあるという。

味にクセがないため料理やお菓子づくり、コーヒー・紅茶などにも使えるとのこと。ローフード(非加熱または48度以下で調理された食品)愛好家やマクロビオティックの実践者などの間では、以前から親しまれてきた甘味料だという。

アガベシロップは一般的な甘味料と比べ、GI値が非常に低いのも特徴とのこと。GI値は白砂糖は109、はちみつは75だが、アガベシロップは21となっている。GI値は低いほど血糖値を上昇させにくいため、その観点においてはアガベシロップは太りにくい甘味料と考えられるとのこと。

また、甘さは砂糖の1.3倍ほどであるため、控えめの量でも甘さを感じられ、その分のカロリーをカットすることもできるという。

アガベシロップのGI値が大幅に低い理由は、甘味の成分の違いによるものであるとのこと。アガベシロップは血糖値を上昇させる作用のあるブドウ糖(グルコース)を10%前後含んでいるが、血糖値に影響を及ぼさない果糖(フルクトース)が主成分(70~90% ※商品によりばらつきあり)となっている。

果糖とブドウ糖はどちらも糖類だが、その性質は異なるという。果糖は砂糖よりも甘みが強いが、小腸で吸収後、肝臓で代謝されエネルギーになるため、血糖値の上昇には直接的には関わっていないとのこと。

一方ブドウ糖は、米、パンやうどんなど小麦製品、芋類など穀類に、食物繊維と結合した「炭水化物」の形で含まれている。ブドウ糖は小腸で吸収され、その後血中に入ると血糖値が上昇する。血液がブドウ糖を全身に運ぶことでエネルギーとして利用され、その余剰分は中性脂肪となって蓄積されるという。

一見すると、血糖値を上昇させない果糖のほうが一優れているような印象を受けるが、果糖は中性脂肪に変わりやすいという一面もある。そのため、摂取量には注意が必要であるとのこと。さらに、ブドウ糖よりもAGEs(エイジス・終末糖化産物)を多く発生させるため、老化を加速してしまうというデメリットがあるという。

詳しい説明はmicrodiet.netの最新の記事「低GI値の甘味料 アガベシロップってどんなもの?」で解説している。