UMAMI BURGER JAPANは3月24日、「UMAMI BURGER(ウマミバーガー)」の日本1号店を東京都・表参道にオープンする。店名から日本発かと思いきや、アメリカ・ロサンゼルス発のハンバーガーレストランチェーンだという同店。アメリカ人が生み出す"うま味"とはなんだろうか。ひと足先にその味を体験してきた。
UMAMIとはどういう意味だ?
「UMAMI BURGER」は、アダム・フライシュマン氏が2009年に創業。アメリカのソウルフードであるハンバーガーに何かひとひねりを加えたいと考えたとき、目をつけたのが"うま味"だという。同店のハンバーガーは、さまざまな調理法でその"うま味"を引き出した食材をサンドしているのが特徴とのこと。UMAMI BURGER JAPAN代表取締役のスティーブン・メディロス氏は、「当店はファーストフード店ではなく、フルダイニングです。きっと皆さんのハンバーガーの固定観念を壊すことになるでしょう」と話した。
固定観念を壊すバーガーたち
ではそのメニューを見てみよう。まず看板メニューとなる「UMAMI BURGER」(税別1,380円)だが、ローストトマトとカリッと仕上げたパルメザンチーズ、キャラメルオニオンをビーフパテとサンドしたバーガーだ。
実際に食べてみると、ローストされたトマトの酸味がいつもより鮮明に感じる。ほんのりとトリュフの香りが口に広がり、味と香りに深みを生み出していた。また、具材には大ぶりのシイタケも使われており、しっかりとした食感を生み出している。バンズはしっとりとして甘く、全体的に繊細な味わいだ。「ハンバーガーはなんとなく大味」というイメージをもつ筆者が言葉通り、その固定観念を壊されることとなった。
また、アメリカで人気だという「TRUFFLE BURGER(トリュフバーガー)」(税別1,480円)は、オリジナルチーズにトリュフが溶け込んでおり、香りがあふれ出している。
日本限定メニューとして登場したのは、「SAMURAI BURGER(サムライバーガー)」(税別1,380円)と「U-nami BURGER(ユウナミバーガー)」(税別1,280円)の2種類。「SAMURAI BURGER」は、テリヤキソースで絡めたパテと揚げたレンコン、なめこ、隠し味として大葉とわさびをサンドしている。レンコンのサクサクとした食感や、なめこのとろっとした舌触り、大葉とわさびの風味など、さまざまな体験ができるバーガーだ。
もう一方の「U-nami BURGER」は、白身魚のフライを自家製タルタルソースに合わせている。アクセントにカレーが使用され、口に入れた瞬間に馴染みのある味わいに。白身魚のふわふわした食感と、カレーのうま味の新鮮な組み合わせがクセになりそうだった。
一部ではあるが、自慢のバーガーを食べてみたところ、どれも豪快な見た目をしているが、甘味や酸味、辛味など舌のいたるところを刺激され、食べた後に充実感が残るような商品ばかりだった。同店はどのように日本人のハンバーガー観を変えてくれるのか、今後の展開が気になるところだ。