2017年4月にスタートするTVアニメ『フレームアームズ・ガール』の「制作発表会・第一話先行上映会」が3月9日、東京・スペースFS汐留にて開催された。

『フレームアームズ・ガール』制作発表会・第一話先行上映会

登壇者は轟雷役の佳穂成美、バーゼラルド役の長江里加、スティレット役の綾瀬有、マテリア シロ/マテリア クロ役の山崎エリイ、迅雷役の樺山ミナミ、アーキテクト役の山村響、フレズヴェルク役の阿部里果、川口敬一郎監督、シリーズ構成の赤尾でこ氏、杉山学プロデューサー。

『フレームアームズ・ガール』は、シリーズ累計販売数50万個を突破したコトブキヤの大ヒットプラモデル「フレームアームズ・ガール」をTVアニメ化した作品。普通の女子高生・源内あお(CV.日笠陽子)が、間違って届いたフレームアームズ・ガールの轟雷を偶然起動させたことから物語が始まる。

本イベントは、東京都立川市へのふるさと納税の返礼品としてチケットが提供されるという試みが取られた。イベントが始まると、まず佳穂成美が登場。大きなステージに立つのがはじめてという佳穂はさっそく「ひとりだとてんやわんやになってしまうので、心強いパートナーをお呼びしましょう! りかちゃーん、ゆうちゃーん」と長江里加と綾瀬有を呼ぶ。

3人がステージに揃うと、綾瀬が「なるちゃんの緊張が伝わってきました」と口火を切り、長江が「伝染しちゃって、緊張しちゃったよ」と和気あいあい。続いて登壇した杉山学プロデューサーは客席を見渡しながら、「(ここに集まっているのは)『フレームアームズ・ガール』を最大に応援してくださっているみなさまです!」と発言し、客席との距離を縮めていく。

佳穂成美

長江里加

綾瀬有

そして、「セッションゴー!」の掛け声とともに、世界最速となる第一話の上映スタート。第一話は、源内なおと轟雷が出会い「フレームアームズ・ガール」やプラモデルについて説明するAパート、バーゼラルドやスティレットが登場し、バトルフィールドでのシーンをメインに構成したBパートとなっている。

上映終了後には制作陣が登壇し、杉山プロデューサーと川口敬一郎監督、シリーズ構成の赤尾でこ氏が制作風景について語っていく。まず、川口監督は「私はもともとおもちゃが好きなので、今回はプラモデルが題材ということで、すごく気合いが入っています。……ですが、なかなか現場が大変です。でも、コトブキヤさんのためにがんばっています(笑)」とユーモアを交えながらの自己紹介。第一話ではいくつか立川の街並みが映し出されていたことに触れ、「いつも立川のコトブキヤで打ち合わせをしていました。アニメにはこれからも立川のいろいろな場所が出ますので、楽しみんしていてください!」と期待を煽った。

シリーズ構成や脚本を担当している赤尾氏は、「私はこれまでプラモデルに触れ合ったことがなくて、(作中での)あおと同じところから勉強させていただきました。脚本は、轟雷をはじめとするフレームアームズ・ガールたちの、女の子同士の日常や、その中で変わっていく気持ち、生活の雰囲気を大事にしたいという気持ちで書いていきました」と語っていく。

左から杉山学プロデューサー、川口敬一郎監督、シリーズ構成の赤尾でこ氏

すでに全話の脚本は出来上がっているというが、その脚本を読んだ川口監督は「想像以上の脚本で、自分にないものをあげてくれました」と太鼓判を押した。そもそも、川口監督は、赤尾氏が作詞を担当したTVアニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』の楽曲に注目しており(名義は三重野瞳)、特に主人公・彩瀬なるの「ハート イロ トリドリ~ム」がお気に入りで、会うのを楽しみにしていたとのこと。

今後の夢として「映画化」、「立川での極上爆音上映」、「プラモデルを組み立てながらの視聴」などを挙げていき、制作陣はステージを後にした。

入れ替わりで佳穂、長江、綾瀬が再登場。第一話を観た感想として佳穂は、「台本をいただいたときに、私めちゃくちゃしゃべるなって思いました。特にニッパーについて説明するところが大好きです」と、台本1ページ丸々ニッパーの説明で埋め尽くされていたという裏話を披露。綾瀬は「大画面で自分の声が流れてくるのははじめての危険で、感動しちゃった」と想いを伝えると、長江も「感動したね。私もプラモデルを作るんですけど、未熟なモデラーとしてこの作品に関われて、感謝感激です!」と喜びをあらわにする。サウンド面でのこだわりにも触れ、「フレームアームズ・ガールが動くたびにチャカチャカってSEが入っていて、すごいですよね」と佳穂。

続けて山崎エリイ、樺山ミナミ、山村響、そしてサプライズとしてフレズヴェルク役は阿部里果が担当することが発表され、合計7名のフレームアームズ・ガールがステージに勢揃いした。

山崎エリイ

樺山ミナミ

マテリア シロ/マテリア クロと一人二役でマテリア姉妹を演じている山崎は、「一人二役のキャラクターは演じたことがなかったので、緊張しました。演じるにあたって、クロとシロの区別をあまりしないほうがいいとおっしゃっていただきました。なので、探りながら雰囲気重視で演じさせていただいています」と語り、マテリア姉妹というキャラクターについては「常に余裕なキャラクターです。バトルシーンでもひたすら余裕の笑みを浮かべています」と続けた。

義理や人情を大切にし、セリフにも古風なフレーズが多い迅雷について樺山は、「迅雷は身軽で俊敏な動きが多いキャラクターなので、そういった部分を表現できるように、格好良さを考えながら演じています。真面目で猪突猛進で、武士に憧れていて、相撲や和風なものが好きな子です。ミーハーなところは女子高生みたいなかわいさがあります」とキャラクターについて語っていった。

山村響

阿部里果

アーキテクトはバトルフィールドに突如現れた無感情なフレームアームズ・ガール。演じる山村は「感情が見えないように演じてくださいと言われていますが、その中でも『ここは嬉しそうに』とか『悲しそうに』というディレクションをいただいています。でも、心の奥にはあたたかいものを持っている子だと期待しています」と感情の調整に難しいキャラクターだと説明した。そんな無感情なアーキテクトだが「学習モード」といった機能が搭載されており、一度発動したら、うんちくが止まらずずっとしゃべっているという。そのうんちくについて「各メーカーから専門情報をもらっています。アーキテクトのセリフを覚えておくとお得ですよ」と杉山プロデューサー。

今回、キャストが新発表されたフレズヴェルクについて阿部は、まずビジュアルを見た時の感想として「もう、強そう! ほかのガールたちに比べて武装がたくさん付いていますよね。肌色は少ないけど、胸囲の方はありますので!」とほかのガールたちにはない特徴について触れた。演じるにあたっては「スティレットとはまた違ったバトル大好きな子ですね。よくラスボス感があると言われるんですけど、そういう風にみえないくらいギャップを出していきたいです。まだアフレコははじまっていないので、まっさらな状態で、フレズヴェルクをどういう風に演じていこうかと考えています」とコメントを残した。

キャラクターの説明が終わったところで、各キャストがそれぞれ『フレームアームズ・ガール』の世界観を伝えていこうと、お題に合わせた解答をスケッチブックに書いていくスペシャルコーナー「イメージ おしえてガール」を開催。「轟雷を花に例えるとどんなイメージ?」、「あおとフレームアームズ・ガールたちの日々を漢字一文字で表わすと?」といったお題に答えていった。

次は、主題歌を担当する村川梨衣からのビデオメッセージが届き、オープニングテーマ「Tiny Tiny」を発表。そして楽曲のテーマについて語っていき、「本編にのっとって、一つひとつの力は小さいけど、みんなが一緒だったら大きな力になるというテーマです。歌詞もサウンドも作品やオープニングにぴったりなさわやかな曲になっています」と、いつものりえしょん節を炸裂させながら紹介していった。

最後は、FAガールズ(佳穂・長江・綾瀬)が歌うエンディングテーマ「FULLSCRATCH LOVE」(5月24日発売)を流しながら、「制作発表会・第一話先行上映会」は幕を下ろした。

TVアニメ『フレームアームズ・ガール』は2017年4月放送開始。4月3日23時5分からTOKYO MXで、4月4日23時30分からBS11で、4月7日21時30分からAT-Xでスタート。

撮影:西田航(WATAROCK)、河邉有実莉(WATAROCK)

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