日本テレビ系ドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』(毎週土曜21:00~21:54)に出演する堤真一、小泉今日子、島崎遥香、横山歩の"左江内ファミリー"がこのほど、クランクアップを迎えた。

(左から) 小泉今日子、島崎遥香、横山歩、堤真一、福田雄一監督=日本テレビ提供

家族でのシーンを撮り終えてクランクアップとなった子役の横山は、スタッフから「監督になにか伝えたいことありますか?」と振られると、「あの…かんとく、もう、(ほっぺに)チューはやめてください!」と訴え、現場を笑わせた。

島崎は、最後のシーンを撮り終わると感無量の様子で「なんといえばいいか…。優しいパパとママ、かわいい弟に囲まれて…撮影中に眠ってしまったのも笑いに変えてくれる温かいスタッフ、遊んでくれる監督、こんな温かい現場でのびのびやらせていただきました。本当にありがとうございました!」と感謝。

小泉は、島崎に微笑みかけながら、「スタッフのみなさんは多くのロケに出かけたり、特撮が大変だったと思います。そんな中、私は怒って寝てるだけで(笑)…楽な現場でした」と、冗談めかして盛り上げた。

そして、最後にクランクアップした堤は「あんまり、感慨深くないな~(笑)」とおどけながらも、「本当に、勉強になりました。初めてのことだらけで。いろいろ役者としてもちょっと変われる気がします。監督の福田(雄一)さんのせいで(笑)」と、チャレンジングな現場を振り返った。

全話の脚本と演出を担当した福田雄一氏は「左江内氏」マーク入りのオリジナルベンチコートを贈られ、「本当に出演者、スタッフの皆に感謝です。全部走り切れた理由は…わりと適当にやったら、ちゃんと撮れていた(笑)」と笑わせつつ、「ゴールデンだと思って少し気負っていたところもあったのですが、深夜ドラマでも一緒にやっていた演者さんたちがいつものように芝居をしているのを見て、一気にこのモードになりました。許してくれたスタッフに感謝です」とあいさつした。

藤子・F・不二雄氏の漫画を実写化するこのドラマは、主演の堤演じるパッとしない中年サラリーマン・左江内(さえない)が、謎の男からスーパースーツを受け取り、しぶしぶ世界の平和を守るというストーリー。

最終回は、次週18日に放送。今夜11日放送の第9話は、簑島課長(高橋克実)の妻から、簑島が部長になるという連絡を受けた円子(小泉)が、簑島の後釜として左江内が課長になると大喜び。そんな中、勤務先の社長(風間杜夫)宅で発生した強盗事件の現場に、スーパースーツの左江内が現れる。