日本政策金融公庫は3月8日、「2016年度下半期消費者動向調査」から、食品の購買動向について取りまとめた結果を発表した。調査期間は1月1日~15日、有効回答は20代~70代の個人2,000人。

ネットスーパー利用理由、「運んでもらえる」が最多

食料品を主に購入する場所を尋ねると、「デパート・スーパー」が96.7%と圧倒的に多く、以下、「ドラッグストア」が20.2%、「八百屋、肉屋、魚屋等の商店」が19.1%と続いた。このほか、「生協等による宅配」は13.2%、「ネットスーパー・ショッピングサイトによる宅配」は7.2%で、宅配を主な購入方法としている人は約2割に上った。

購入場所を選ぶ主な理由は、「安さ」が70.7%、「品ぞろえの多さ」が67.2%、「商品の質」が65.4%の順となった。

ネットスーパー・ショッピングサイトを選んだ人に利用する主な理由を聞くと、「食料品を運んでもらえる」が68.8%で最多、次いで「手間がかからない」が47.2%、「食料品を購入する時間がない」が19.4%となった。

「ネットスーパー・ショッピングサイト」を利用する主な理由(複数回答可)(出典:日本政策金融公庫Webサイト)

反対にネットスーパー・ショッピングサイトを利用しない理由は、「商品を見て選べない」が60.9%と最も多く、以下、「価格が高い」が33.4%、「受け取りが面倒」が24.1%と続いた。日本公庫は「実店舗とネット通販の相互活用やシステムの工夫が今後の課題」としている。

ネットスーパー・ショッピングサイトを利用しない理由(複数回答可)(出典:日本政策金融公庫Webサイト)

食料品を購入する頻度は、「週2回~3回程度」が55.7%、「ほぼ毎日」が21.7%、「週に1回程度」が19.2%。年代別にみると、若い世代ほど購入頻度が減少する傾向がみられた。