JR東日本秋田支社は17日、交流蓄電池電車EV-E801系「ACCUM(アキュム)」の営業運転開始日を3月4日と発表した。これに先立ち、2月25日に秋田駅で車両展示会が行われる。

3月4日のデビューが決まったJR東日本の交流蓄電池電車EV-E801系「ACCUM」。車両ごとに異なる外観カラーを採用した

交流蓄電池電車EV-E801系「ACCUM」は男鹿線に導入され、ダイヤ改正が行われる3月4日から秋田~男鹿間(奥羽本線秋田~追分間は交流電化区間、男鹿線追分~男鹿間は非電化区間)で1日2往復運転される。列車名には電車を示す「M」が付き、下り1127Mは秋田駅8時43分発・男鹿駅9時40分着、上り1130Mは男鹿駅10時24分発・秋田駅11時22分着、下り1133Mは秋田駅13時39分発・男鹿駅14時38分着、上り1136Mは男鹿駅15時38分発・秋田駅16時39分着で運転される(車両の定期検査などで気動車に変更される場合あり)。

この車両はJR九州が導入した交流蓄電池電車をベースとしており、耐寒耐雪対応などのカスタマイズが行われた。車両ごとに異なる外観カラーは「赤ナマハゲ」「青ナマハゲ」に由来するという。車内はロングシートで、2両合計の定員は256名(座席定員80名)。電気の流れを表示する「エネルギーフローモニター」も車内に設置されている。

ロングシートの車内

「エネルギーフローモニター」も設置されている

営業運転開始に先立ち、2月25日12時から秋田駅8番線ホームで車両展示会が行われる。入場券または有効な乗車券類があれば見学でき、車両への入場は14時20分まで、展示会は14時30分までとなっている。営業運転開始日の3月4日は、下り1127M・上り1130Mの折返し時間を利用し、男鹿駅で10時10~30分に出発式を開催。テープカットの後、男鹿駅長の出発合図で発車し、なまはげ太鼓による見送りが行われる。

交流蓄電池電車EV-E801系「ACCUM」の営業運転開始を記念し、3月4日から当分の間、車体前面にヘッドマークが掲出される。「赤ナマハゲ」「青ナマハゲ」に由来するボディカラーの対比と、男鹿を代表する景勝地「ゴジラ岩」の夕景を組み合わせたデザインで、「ナマハゲの力強さの象徴である包丁の切れ味と、鋭く次代に進む当社初の交流型蓄電池電車の走行をイメージしています」(秋田支社)とのこと。