ディスコはこのほど、「2018年卒 就職意識調査」の結果を発表した。調査は2月1日~6日、2018年3月卒業予定の大学3年生1,272名を対象に、インターネットで行われた。
「就活解禁1カ月前に感じている不安」を聞くと、「内定をもらえるか」(73.5%)、「志望度の高い企業に内定をもらえるか」(68.3%)、「面接を通過できるか」(64.7%)が上位となった。
「エントリーを決めている企業の有無」を調査した結果、「エントリーを決めている企業がある」という学生は90.4%と、1月調査から5.2pt増加した。「エントリーを決めている企業の社数」は平均12.4社。前年調査の平均13.8社から1.4社減少した。
志望業界トップは「銀行」
2月1日時点での「志望業界の決定状況」は、「何となく決まっている」が51.8%で最多に。以降、「明確に決まっている」(32.1%)、「決まっていない」(16.1%)と続いた。
「志望業界」については、1月調査に引き続き「銀行」(19.1%)がトップ。続く2位は「水産・食品」(17.2%)、3位は「素材・化学」(16.9%)となった。文系・理系の男女別に見ると、文系男子「銀行」、文系女子「マスコミ」、理系男子「素材・化学」、理系女子「医薬品・医療機関・化粧品」が最も多い結果となった。
「内定状況」を見ると、現時点で「内定を得ている」学生は4.2%。前年同期を1.8pt上回り、内定を手にする学生は、前年をやや上回るペースで増えていることが伺えた。このうち、内定取得者の64.8%が「インターンシップ参加企業から内定を得た」と回答している。
Uターン就職希望者は3割
出身地・地元を離れて進学している学生を対象に、Uターン就職の希望について聞いたところ、「是非出身地・地元で就職したい」(9.9%)、「どちらかというと出身地・地元で就職したい」(20.1%)を合わせた、Uターン就職希望者は30.0%となった。Uターン就職希望者が多かった出身地は、「近畿出身」(39.4%)、「中部出身」(33.6%)、「中国・四国出身」(31.9%)。
「Uターン就職をしたい理由」を聞くと、「出身地・地元が好き/暮らしやすい」が最も多く64.7%。以降「出身地・地元に貢献したい」(45.7%)、「親の近くで暮らしたい」(43.4%)と続いた。一方、「志望企業が出身地・地元にある」という理由は21.4%にとどまり、地元の企業が魅力的というよりも、地元への愛着などからUターン就職をしたいと考える学生が多いことがうかがえた。
なお、「Uターン就職をしたくない理由」としては、「出身地・地元に魅力的な企業がない」(55.6%)、「全国展開の企業で働きたい/勤務地を限定したくない」(54.3%)、「出身地・地元に希望する業種・職種がない」(35.0%)が上位に並んだ。