JR東日本新潟支社は13日、485系R編成が3月で引退することを受け、ラストランとなる旅行商品を発売すると発表した。

485系R編成は特急「いなほ」「北越」などで活躍した(写真は2013年撮影)

485系は国鉄時代からおもに特急列車として使用されてきた車両。車体色を淡い青色とエメラルドグリーンに変更し、車内設備などもリニューアルした車両が485系R編成と呼ばれている。かつては特急「はくたか」「雷鳥」「北越」「いなほ」で活躍していたが、2015年3月の北陸新幹線長野~金沢間開業に合わせて特急「北越」が廃止され、特急運用から退いた。現在は新潟支社に2編成(R26・R28、ともに6両編成)が在籍し、快速列車として運用されていたが、これも3月4日のダイヤ改正に合わせて廃止となる。

ラストランの旅行商品は、特急「いなほ」として活躍した羽越本線を走る「ありがとう485系羽越本線の旅!」と、特急「北越」や快速列車として駆け抜けた信越本線を運転する「ありがとう485系信越の旅!」の2コース。「羽越本線の旅!」は3月18日に実施され、新潟~酒田間を485系R編成で往復する。新潟駅発着の旅行代金は普通車指定席1万5,600円、グリーン車指定席1万8,800円。2人以上利用の場合は1人あたり普通車1万3,600円、グリーン車1万6,800円。

「信越の旅!」は新潟~直江津間を485系R編成で往復するコースで、実施日は3月19日。新潟駅発着の旅行代金は普通車指定席1万4,200円、グリーン車指定席1万7,400円。2人以上利用の場合は1人あたり普通車1万2,400円、グリーン車1万5,600円となる。いずれのコースも、代金には往復のJR乗車のほか、特製掛け紙付き弁当と乗車記念グッズ(オリジナルステッカー、フェイスタオル)が含まれる。2名以上で利用の場合、こども料金の設定もある。2月16日14時から、新潟支社管内のびゅうプラザとびゅう予約センター新潟にて販売開始する。