TVアニメ『マクロスΔ』より5人組女性音楽ユニット・ワルキューレの2ndライブが28日と29日、神奈川・横浜アリーナで行われ、両日合わせて2万2,000人のオーディエンスが来場し盛況を博した。
初めて生バンドをバックにつけた今回の公演「ワルキューレがとまらない」は、ワンマンライブとしては2016年8月および9月に開催された1stライブ以来、約4カ月ぶりのステージ。25日にリリースされた、ライブタイトルと同名のレアトラックアルバムを引っ提げてのステージでは、美雲ΔJUNNA、フレイアΔ鈴木みのり、カナメΔ安野希世乃、レイナΔ東山奈央、マキナΔ西田望見からなるメンバー5人の力強い歌声とダンスパフォーマンスで、「一度だけの恋なら」など全27曲が披露された。
ライブは「ようこそ!ワルキューレ・ワールドへ」からスタート。満員となった会場のステージに5人が登場すると、ピタリとそろったダンスを見せた。前半のクライマックスとなったのは、「AXIA~ダイスキでダイキライ~」。普段、この楽曲に向かう際に安野は、あふれでる情感を乗せて歌うが、この日は哀愁をも感じさせるパフォーマンスをみせた。
本編のラストを飾ったのは、「一度だけの恋なら」。アンコールの声に対して「おのれワルキューレ!」とボーグの声が響き渡るも、この日は5人を褒めたたえた。そんな中、ロイド役・石川界人、キース役・木村良平、ボーグ役・KENNがステージに登場。軽快なトークで会場を沸かせた。
入れ替わりでワルキューレのメンバーが登場すると、西田が「マキナを演じて悩んだこともあったけど、たくさんの声援に『これでいいんだな』と思えました」「皆さんに愛してもらえて幸せです」と涙ながらにコメント。JUNNAもまた、声を詰まらせつつ「『Absolute5』の歌詞のように、ひとりでも欠けたら意味を失ってしまうと思います」とユニットへの思い入れの強さを口にした。
また、東山はファンへの思い、レイナの決めゼリフ「歌は愛」への試行錯誤などさまざまな話題に触れ、それら全てをひっくるめ「『マクロスΔ』は、私の人生にとって財産」と語った。一方、鈴木は「ここにいる皆さんや来れなかった『マクロスΔ』を愛してくれる皆さんと、今まで『マクロス』に携わってきたすべての皆さん……それが私の、宝物」とはにかみながら、各メンバーにも感謝。ラストを飾ったリーダー・安野は「今を生きてるライブは生モノ。共有できたこの時間は今だけの、私たちだけのものです。今日の時間を共有してくださって、ありがとうございました」とオーディエンスに語りかけた。
各メンバーのコメント後は、『マクロス』シリーズで歌い継がれてきた楽曲「愛・おぼえていますか」を穏やかに歌唱。最後は5人で手をつないで観客へと礼をしながら、安野の「また必ず、お会いしましょう!」の言葉とともに、ステージの幕が下りた。
終演後、会場スクリーンには「マクロス35周年記念新企画始動!」と「TVアニメ最新作2018年放送!」の文字が。ライブの熱狂も冷めやらないタイミングで、シリーズ新作が制作されることが発表された。
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