俳優の小栗旬と西島秀俊が、4月スタートの関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(仮題/毎週火曜21:00~21:54)で、民放連続ドラマ初共演を果たすことが12日、分かった。

小栗旬(左)と西島秀俊=関西テレビ提供

このドラマは、『SP』シリーズなどの金城一紀氏が、小栗を主演に据えて5年前から構想を練ってきた作品で、脚本を担当。小栗演じる稲見朗を始めとする公安機動捜査隊特捜班の活躍を描き、西島は、稲見と共に特捜班に所属する田丸三郎役を演じる。

2人が繰り広げる激しいアクションも見どころの一つで、「カリ・シラット」という武術を習得している金城氏がアクションの監修も務め、小栗と西島は、1年前から金城氏のもとで訓練を実施。小栗はこのアクションシーンについて「現在の自分にできることで、最大限のチャレンジはできていると思います」と胸を張るが、西島は「普通の現場ならOKが出ているところでも、もっと質の高い動きを求められてなかなかOKを出してくれないので、僕は日々へこむ毎日です(笑)」と苦笑いする。

また、小栗は「何年か前に初めてこの企画の輪郭(りんかく)を聞いた時からいつか必ずやりたいと思っていましたが、実現することは難しいだろうと半ば諦めかけていたので、本当にここまで辿り着けて、とにかく携わっている全ての方々に感謝しています」とコメント。自身の役柄を「とても深い苦しみを持った、痛んだ男」といい、「大いなるテーマを持った、今現在のドラマ界ではギリギリのチャレンジをしている作品になっていると思います」と自信を見せた。

一方の西島も「実際に映像化するのは不可能なんじゃないかって思っていた」そうで、自身の役は「いつか自分の信念と職務が決裂してしまう危険性を秘めている人物」と表現。「撮影が過酷になればなるほど、この作品はすごいものになると楽しみにしています」と、覚悟を持って作品に臨んでいることを語った。

好スタートを切った草なぎ剛主演『嘘の戦争』からバトンタッチを受ける形となる同作。関西テレビの笠置高弘チーフプロデューサーは「息をのむ激しい格闘シーン、想像を絶するストーリー、何より1年以上前からこの作品のために体を作り、撮影に臨んでくれた小栗さんと西島さんの本気度。全てが規格外の連続ドラマが始まります」と力を込めた。