Q.妊娠中、一番イライラした出来事を教えてください |
妊娠中は、精神的にも肉体的にも平常を保つことが難しくなることが多い。普段では気にならないような些細なことにイラついたり、感情を逆立ててしまったりすることもあるかもしれない。今回は、子どものいる既婚女性のマイナビニュース会員144名に「妊娠中、一番イライラした出来事」を聞いてみた。
Q.妊娠中、一番イライラした出来事を教えてください。また、その解消方法を教えてください
・「だんだん身体が動きにくくなり、足の爪や靴下が自分でやりにくくなる。旦那さんにしてもらう」(54歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「急ぎたいときに横断歩道なども急いで渡ることができず、体が自由にならなかったこと。妊娠週数が進むにつれて体が重く辛くて、行きたいお店に買い物に行けなくなっていった。だんだん手足をもがれていくような気分になった。ずっとこの体の状態でいるわけでなく、一時的なものだからと頑張らずにゆるく過ごすように心がけた」(38歳/埼玉県/農業協同組合/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「思うように体が動かなかったり、やけに眠かったりで時間が取れなくなったりしてイラついたこともあったが、おしゃべりしたり、おいしいものを食べることで解消」(37歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「お腹が大きくなってくると、素早く動くけなくなってくるのが嫌だった。解消方法は、仕方ないと思うこと」(39歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「階段が登れなくてイライラしました。後ろから主人に押してもらって登ってました」(44歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「臨月になって靴下を履くのが大変だった。ゆっくり履いた」(56歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「つわりがひどくて横になっていたときに、『お皿洗いは明日でいいからね』と夫に言われたこと。お前がやれ!」(32歳/群馬県/ソフトウェア・情報処理/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「出産予定日が近づいてきたのに、夫が一人で遊びに行ったとき」(30歳/大阪府/ガラス・化学・石油/その他技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「旦那がつわりの苦しさを理解していなかったこと。旦那を蹴ることでストレスを発散した」(29歳/大阪府/人材派遣・人材紹介/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「旦那さんがつわりの辛さをわかってくれなかったこと。気分がいい時にひたすら散歩して気分転換していました」(39歳/東京都/官公庁/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「体重管理でおやつを我慢していたのに、横で夫がおやつ食べていた。解消方法は、誰もいないときに少しおやつを食べる」(32歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「旦那のお酒の臭い。臭いに敏感になったので」(40歳/東京都/通信関連/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「寝返りをうてず、寝られなかったとき、横でパートナーがグーグーといびきをかいて寝ていた」(61歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「妊婦に対して気遣うどころか、嫌な態度を取ってくる人がいたこと。気にしない、自分は幸せだと思うことで解消」(40歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「体調が悪いことに対して周囲の理解がなかった。無視していた」(52歳/宮城県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「義母と義姉のおススメ(食べ物、昔の慣習、子育てアドバイス)。聞き流す」(38歳/鳥取県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「電車で座りたいのに、男の人が隣に自分の荷物を置いていて座れなかったこと。そのあとスタッフの人が注意してくれて座らせてくれた」(30歳/静岡県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「義理の母が、狭いアパートに出産準備と言って一カ月も居座った。解消方法はなかった」(50歳/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「つわりの時。我慢するしかない」(62歳/岡山県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「つわり。炭酸だけが命の水だった」(45歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「つわりで辛い時に、食事の準備や後片付けをしなければいけないこと。適当に手を抜いて済ませた」(33歳/大阪府/輸送用機器/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「つわりが酷くて食べられなかったから、ほとんど横になっていたため、家事が滞ってしまったとき。主人が頑張って家事をこなしてくれた」(67歳/兵庫県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「眠気と体調が悪く、思ったように家事ができずイライラしました」(35歳/長崎県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「便秘になったこと。とにかく野菜をいっぱい食べた」(37歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「生ものやアルコールが摂れないことがイライラした。買い物などで憂さ晴らしした」(35歳/埼玉県/医療用機器・医療関連/その他技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「お酒が飲めない。果物や好きなデザートを買ってイライラ解消しました」(53歳/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
■総評
マイナビニュースの既婚女性会員に対して「妊娠中、一番イライラした出来事」を聞いたところ、1位は「思うように体が動かない」で、13.9%を集めた。以下、2位は「夫の態度や発言」で11.8%、3位「周囲の態度や無理解」は10.4%、4位は「つわり」で9.0%、5位「体調の変化」は7.6%、6位「食の制限や味覚の変化」が3.5%となった。また、「特にない」は21.5%、その他は22.2%だった。
「妊娠中、一番不安に思っていたこと」の1位は、「思うように体が動かない」となった。日々大きくなっていくお腹を抱え、「お腹が重くて自由に動けない」「とにかく体が重すぎて、思うように動かない。動かないので、動けるときにゆっくり動いていた」「思うように体が動かない。着れる服がない。今だけだと言い聞かせて、仕方ないと思うことにした。赤ちゃんの顔を想像しながら悪いほうには考えないようにした」など、それまでのようには動けないことへのもどかしさを感じる声が多く寄せられている。
2位は「夫の態度や発言」で、「つわりがひどくて家事ができないとき、夫があまり手伝ってくれないことにイライラしました。やってほしいと思うと、不満が募るので、何も期待しないことにしました」「旦那の帰りが遅かったりすると、待っている分イライラしてましたが、お茶しながら友だちに愚痴を言っただけで解決してました」など、デリカシーのない夫の行動が、妊娠中の繊細な心を傷付けている様子がうかがえる。また、「(元)旦那の存在自体がイライラした。出産後に離婚すると決めることで、あと数カ月の辛抱だから!、と我慢していました。だから、その場での解消方法はなかったです」という、すでに回復ができないほど溝が広がってしまっていることがわかるコメントもあった。
3位は「周囲の態度や無理解」で、これは2位の夫の無理解と合わせ、妊婦が周囲の何気ない発言や行動に心を痛めていることを示している。「電車で見て見ぬふりをされた」「周りの妊婦さんと比べられて、家族の言葉が嫌だった」「義理親のメールがうざかった。無視しました」など、そのケースは千差万別ではあるものの、さまざまな局面で辛さを味わっている実態がうかがえる。
4位は、妊婦にとっての肉体的な苦しさの代表格と言える「つわり」がランクイン。「ただひたすら過ぎ去るのを待つ」「寝て過ごす」など、それぞれが工夫を凝らして耐えている様子がわかる。5位「体調の変化」は、「頭痛」や「貧血」「不眠」など、妊娠したことがもたらす体調不良が辛いとする意見があった。
6位の「食の制限や味覚の変化」では、「食べられない」「味が変化してしまった」など、思うように食べられなかったり、味覚の変化に戸惑う様が見てとれる。
その他の回答としては、「仕事で引継ぎがうまくいかなかった。あとのことは考えないようにし、その場は周りの人に愚痴った」「禁煙。ガムやアメを食べる」「食べたいのに体重増加が気になり、イライラしてました。動いて、食べることで解消」「妊娠してからタバコをやめたので、最初はイライラしました」「結婚式の準備。お菓子を食べたり、職場や友人に愚痴ってイライラは解消しました」「上の子どもの癇癪にイライラした。そんなときは上の子を抱っこして、お互いに落ち着くようにしていた」などが寄せられた。
その他、「イライラというより、何だかわけのわからない不安はいっぱいあった」や「とにかくイライラしていた」など、イライラの実態がわからない故のいらだちに戸惑う、といった意見もあった。
アンケートの結果として、1位「思うように体が動かない」、4位「つわり(つわり)」、5位「体調の変化」、6位「食の制限や味覚の変化」など、具体的な「イライラ」体験が上位にランクインしている。しかし、これらは実は「つわり(でうまく家事ができないことが辛い)」だったり、「体調の変化(が周りに理解されなくて悲しい)」であったりと、自らが孤独に闘っている状況や、周囲の理解のなさ故に「イライラ」の度合いが増していく様もうかがえる。
その意味では、2位と3位にランクインした「夫の態度や発言」と「周囲の態度や無理解」こそが、妊婦の「イライラ」全体を象徴する回答となっている印象もある。妊娠期の不安定な心も体も、周りのちょっとした心遣い次第で、ぐんと軽減されるのかもしれない。
調査時期: 2016年7月1日~2016年7月7日
調査対象: マイナビニュース会員(既婚女性限定)
調査数: 144人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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