俳優の濱田岳が9日、東京・南青山で開催のWOWOWで放送される映画番組『W座からの招待状』(毎週日曜 21:00~)の公開収録に参加した。

左から、濱田岳、小山薫堂、長友啓典、阿部海太郎

同収録で上映を行った不倫の恋を描く日本初公開の映画『5時から7時の恋人カンケイ』について、同番組でナレーターを務める濱田は「素敵に前向きで真っ直ぐな映画。映画『男はつらいよ』が好きなので、(不倫は良くないが)『手を出しちゃダメだぞ』、『でもやっぱ好きなんだ』とやっている寅さん(渥美清)を応援しているのと似た気持ちになった」と不倫に関してやや複雑な思いのある感想を述べた。

同番組は、邦画・洋画問わず、長年観ることのできなかった伝説の作品など数々の名作をおくる映画番組。案内人役を担う放送作家の小山薫堂とイラストレーターの長友啓典がそれらについて語り合い、各映画に合わせて小山がオリジナルのレコメンド=「招待状」を執筆。この「招待状」の言葉を、音楽担当の作曲家・阿部海太郎のピアノに乗せて、濱田がナレーションをしていくコーナーも人気だ。

番組5周年を記念して行われた同イベントには、小山、長友、濱田、阿部の4人が全員集合。故アントン・イェルチンが主演で、24歳の作家志望の青年ブライアン(アントン)と、彼より年上のフランス外交官の妻との不倫の恋を描いた映画『5時から7時の恋人カンケイ』の上映会も行われ、4人は思い思いに同映画について語り合った。

濱田は「すごく真っ直ぐな映画なので寅さんを応援する気持ちになった」と感想を語った。そんな濱田に小山が「年上の女性好き?」と質問をする一幕があり、9歳年上のモデル・小泉深雪が妻である濱田は「え? 好きですかね…?」としどろもどろに。次に小山から「人妻に手を出してみたい?」と畳み掛けるような質問も飛び、濱田は「絶対いけないと思っていながらも、映画を観ていくうちに(主人公を)応援している自分がいた…」と顔を赤らめ、会場は大いに沸いた。

同収録にはWOWOWテレビ会員約50名も参加。観客らが書いた「招待状」のなかで、もっとも優れていたものを阿部のピアノの生演奏に乗せて濱田がナレーションをする番組さながらのコーナーも設けられた。小山はその論評について「短い時間でこんなに素敵な文章が書けるのなら、視聴者の皆さんに『招待状』を書いてもらえる番組構成にしたいと思ってしまった(笑)」と冗談を交えながら語り、同イベントの幕を閉じた。

なお、この公開収録の模様と映画『5時から7時の恋人カンケイ』は、25日午後9時から放送される。