このような恐ろしい目の疾病を予防するためには、日ごろからの生活習慣が肝要となる。中でも、食事が予防に占めるウエイトは大きいと言っていいだろう。そのため、イベント期間中の虎ノ門ヒルズカフェでは特別に「アイケアランチ」が提供された。
「目に良い」とされる栄養素である「ルテイン」「アントシアニン」「ビタミンA」「ビタミンC」「ビタミンE」を含む食材を用いたデリスタイルのランチは、サラダと副菜とメインを複数種類からチョイスできた。筆者は「アボカドと蒸し鶏のさっぱりサラダ」「紫芋と豚肉の黒酢あん」「MIXビーンズとクコの実のトマトカレー」を選び、十穀米とともにいただいた。
ビタミンAが豊富なにんじんとビタミンEを含有するアボカドが入ったサラダは、シャキシャキとした食感がよく、後味もさっぱりとしていた。紫芋と豚肉の黒酢あんはアントシアニンやビタミンA,C,Eが効率よく摂(と)れ、ビーンズの甘みが溶け出していたカレーにはごろっとしたブロッコリーが入っており、ルテインをしっかりと摂取できた。
イベント期間限定のオリジナルメニューだけに、今後は同店で食べられる機会はないかもしれないが、「このランチを召し上がっていただくというよりも、『こういった食材を食べると目にいいですよ』ということを一般の方にも知っていただいて、普段の食事に取り入れてもらえれば」と杉本マネージャー。筆者も目に優しく、味も大満足なランチを堪能しつつ、目に良い成分やその成分を含有する食材をしっかりと学べた。
2016年の「世界視力デー」から行動の改善を
パソコンやスマートフォンは、今や私たちの日常生活に欠かせない存在となっている。その分、目が酷使されるようになり、多くの人が眼精疲労や視力低下に陥っている。ほとんどの人たちにとって、目は「見えて当たり前」であるがゆえに、そのありがたみを理解できていないことも多い。それは筆者自身もそうだ。
毎年10月の第2木曜日に訪れる「世界視力デー」は、2016年でいえば今日10月13日にあたる。「就寝直前までスマートフォンをいじるのを止める」など、できる範囲からでもいいので、自身の「目の健康」に資する行動を今日から始めてみてはいかがだろうか。