三池崇史監督

人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』の実写映画制作発表会が28日、都内にて行われた。監督を務める三池崇史氏らが登壇し、作品への意気込みを語った。映画第一章は2017年夏に公開される。

漫画家・荒木飛呂彦氏が手がける『ジョジョの奇妙な冒険』は、第1部「ファントムブラッド」の主人公ジョナサン・ジョースターに連なるジョースター一族と、宿敵DIO(ディオ)との世代を超えた戦いを描く現在第1~8部にわたる大河ストーリー。今回実写化される第4部「ダイヤモンドは砕けない」は、ジョナサンの血を引く高校生・東方仗助が、仲間とともに「スタンド」使いから杜王町を守るために戦う姿を描く。

キャストは東方仗助役の山崎賢人をはじめ、広瀬康一を神木隆之介、山岸由花子を小松菜奈、虹村形兆を岡田将生、虹村億泰を真剣佑、片桐安十郎を山田孝之、空条承太郎を伊勢谷友介、仗助の祖父・東方良平を國村隼、仗助の母・東方朋子を観月ありさが演じる。

第4部には、主人公たちが操る超能力をキャラクター化した「スタンド」が登場。実写映画ではそれがどのように表現されるのか気になるところだが、三池監督は「基本的に実写と漫画の区別はありません。大事なのは人間の心であって、『ジョジョ』の魂です。(『スタンド』は)表現としては踏襲していきますが、それは心を表現するための手段で目的ではありません」としつつも、「『スタンド』が登場しない4部はありえないので、期待を上回る『スタンド』を作るべく実験しているところです」と明かした。

また本作は、杜王町を再現するべくスペイン、カタルーニャ地方のシッチェスやバルセロナで撮影を行うことも発表。三池監督は「『ジョジョ』を『ジョジョ』らしくするために、このメンバーによるキャラクターと衣装の作り込みはもちろん、スペインロケという背景が必要だと思っています」と語り、最後には「直球勝負をかけたい」と作品を忠実に再現していく方針であることを強調した。