ビジネスジェット事業を展開する世界は9月12日、『敬老の日』(9月19日)に併せ、60歳以上を対象にプライベートジェットのチャーター(完全貸し切りフライト)を半額で提供するキャンペーンを開始した。

要望があれば医師・看護師帯同も可能

プライベートジェットは、エアラインが就航していない地方空港でも、海外のあらゆるエリアへ直接運航が可能な上、希望する日時に利用できる。また、通常のエアラインより搭乗手続き時間が短く、高い高度を飛行するため揺れが少ないなど、高齢者にとっても負担が少ない。要望があれば、医師・看護師を帯同させることもできるという。

しかしながら、米国では約2万機、欧州では約1万機のプライベートジェットが運航しているのに対し、日本での運航は20機にとどまっている。また日本での離発着は年間約2万機に上るが、うち約30%が片道を空き便で運航している状況で、同社はこれらの空き便を安く買い付けて、日本の利用者に提供している。

『敬老の日』プライベートジェットで家族旅行

今回のキャンペーンは「60歳以上の人が1人以上搭乗すること」を条件に、チャーター費を半額とする。日本国内の要望の空港から出発し、到着地は自由に選択できる。

サービス料金例(片道料金)は、日本~フランス(パリ)間が通常3,400万円のところ半額の1,700万円、日本~ニューヨーク間が通常3,800万円のところ半額の1,900万円となる。滞在日数など詳細は事前相談が必要。搭乗人数は3~10人(6人推奨)で、受付は9月26日頃まで(敬老の日前後の1週間)。

同社は「一部の富裕層向けでなく、日本でも手軽にサービスを展開できるということを認知させたい」とした上で、「体力が衰退している高齢者が少ない負担で移動できるサービスがプライベートジェット。お金に変えられない価値観を提供したい」と話している。